特集

EOS Rと機動力抜群のF4超広角ズームで綴る滋賀の絶景「紅葉絨毯」

報道カメラマンの現場8:紅葉
2018.11.11 紅葉と雲海のひとときの競演
放射冷却が予想されたので、絶景として知られる小入谷へ向かうと、神秘的な光景が眼下に広がっていた。山並みや明けゆく空のグラデーションを「EF16-35mm F4L IS USM」と「EOS R」は見事に捉えてくれた。
キヤノン EOS R EF16-35mm F4L IS USM 絞りF8 1/40秒 -0.3補正 ISO125 WB:太陽光 三脚使用(滋賀県高島市)

 

カメラバッグの中を拝見! 風景撮影の主要機材

機動力を発揮できるようにLズームを厳選

これは試用中の「EOS R」システムを加えたラインナップ。険しい山や深い森に入る際は「EOS 7D Mark II」に「EF16-35mm F4L IS USM」と「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」の2本を携えて、あとは取材車に置いておく場合もある。滋賀本社に移り「EOS 7D Mark II」を導入してから「EXTENDER EF1.4×III」を使う場面が少なくなっている。

報道カメラマンの現場8:紅葉
〈カメラ〉 EOS-1D X Mark II / EOS 7D Mark II / EOS R 〈レンズ〉 EF16-35mm F4L IS USM / EF24-70mm F2.8L USM / EF24-105mm F4L IS II USM / EF24-70mm F2.8L USM / EF70-200mm F2.8L IS II USM / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM / EF35mm F1.4L USM / RF24-105mm F4 L IS USM / コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R 〈その他〉 スピードライト600EX-RT / CFカード16GB×2 / SDカード32GB×2 / ノートPC / カメラザック / チェストベスト(ニューズウェア)

 

山を撮り歩くには身軽さが一番!

山本さんの撮影機材と、山を撮り歩くときの装備を動画で紹介する。

 

自分の撮り方に「R」はマッチ、今後の製品展開にも期待したい

携行性や機動性を重視する山本さんだけに、新しいフルサイズミラーレス「EOS R」とRFレンズ群に今まさに注目しているところだ。ちょうど本取材の3週間ほど前に、テスト使用のため「EOS R」システムが到着、使い始めることができたという。

「EOS Rは操作方法が一眼レフEOSと少し異なるので、当初は戸惑いましたが、1週間も経たないうちに慣れて、今では問題なく使えます。(一眼レフと)併用しても別にまごつきません」

現在、「EOS-1D X Mark II」と「EOS 7D Mark II」のコンビが基本セットだが、「7D Mark II」の代わりに、「EOS R」を組ませても「アリ」だとの感触を得られているそうだ。

報道カメラマンの現場8:紅葉

「EOS 7D Mark II」は望遠撮影に有利であり、動体撮影にも向いている。一方、今回のような紅葉撮影や、おそらく春先に撮る予定の桜の季節ネタ取材では高画質かつコンパクトな「EOS R」システムが好適ともいえる。

「RF24-105mm F4 L IS USM」は防塵・防滴構造ですし、電源オフ時にシャッターが閉まるRの仕様もアウトドアでの撮影には安心できます。あと、「ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R」は期待大。「EF11-24mm F4L USM」でも各種フィルターが使えるようになるだけでなく、レンズごとにフィルターをいくつも用意しなくて済むので楽しみです」

山本さんの機材リストの筆頭に、「EOS R」とRFレンズがずらりと並ぶ日も、そう遠くはないのかもしれない。
 

記憶に残る絶景を写し止めたレンズ

EF16-35mm F4L IS USM
EF16-35mm F4L IS USM
高解像・高画質を実現した広角ズームレンズ。画面のすみずみまでシャープな描写が得られる。シャッター速度換算で4段分の手ブレ補正IS機構や防塵・防滴構造も搭載している。

▼詳しくはこちら
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/wide-zoom/ef16-35-f4l-is-usm/

 

プロフィール

報道カメラマンの現場8:京都新聞社 山本陽平さん
京都新聞社 滋賀本社 編集局 編集部 山本陽平(やまもと ようへい)さん
1978年、京都府出身。大学時代、ユーラシア大陸を巡る旅に出たことがフォトジャーナリズムへの興味を抱くきっかけとなる。2002年、京都新聞社に入社、京都本社写真部に配属される。2005年に南部支社(宇治市)でペン記者を務めた後、京都本社に戻る。2018年4月より滋賀本社。写真担当記者として多忙な日々を送る。

 

報道カメラマンの現場8:紅葉
日々のニュースに加え、『豊穣の森 芦生』『丹波高原の四季』など人と自然の関わりをテーマにした連載のほか、『京の貌』『フィフティーンの今』といった人物ルポなども手がけてきた。過去の記事は資料としてだけでなく、今後のテーマ探索にも何かと役立つ。

 

報道カメラマンの現場8:紅葉
鶏足寺(長浜市)で長浜観光協会のスタッフに、今後の紅葉の見通しなどを取材する山本さん。撮影のほか、写真だけでなく記事も担当(執筆)する。

 

 

〈協力〉長浜観光協会 古橋史跡文化保存会 古橋自治会 東京写真記者協会 〈取材〉金子嘉伸 〈取材撮影〉我妻慶一

 

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