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【カメラ用語事典】遠近感/パースペクティブ

「遠近感(パースペクティブ)」とは、手前にある被写体と背景がどのくらい離れて見えるかということを意味する。手前にある被写体と背景が離れて見えることを「遠近感が強い」と言い、その反対に被写体と背景が近づいて見えることを「遠近感が弱い」と表現する。

 

同じ被写体を撮影した場合、焦点距離によって遠近感は変わる。焦点距離が短い(広角レンズ)ほど遠近感は強くなり、奥行きや立体感が強調された写りになる。焦点距離が長い(望遠レンズ)ほど遠近感は弱くなり、代わりに密度感がアップして被写体の前後が圧縮したように写る(このことを「圧縮効果」と呼ぶ)。

 

遠近感が強い写真。28ミリ相当の広角レンズで撮影した。遠くの欄干が小さく写り、橋が長く見える。
 

 

遠近感が弱い写真。160ミリ相当の望遠レンズで撮影した。欄干や背景が圧縮されたように写っている。
 

 

写真/永山昌克