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【カメラ用語事典】圧縮効果

実際には距離のある被写体同士(もしくは被写体と背景)が、実際よりも縮まったような写りになることを「圧縮効果」と呼ぶ(遠近感が弱い状態)。焦点距離が長い(望遠レンズ)ほど圧縮効果が強くなり、ものが密集したように写る。

圧縮効果を利用すると、前後する被写体のどちらも大きく写せたり、被写体同士の隙間を埋めて密度感をアップさせたり、被写体とその周囲の風景を1枚の写真に収めたりすることができる。多くのものや人が並んでいるシーンなどにも有効だ。

 

写真/永山昌克

被写体が同じ大きさに写るように、焦点距離を変えて撮影した。上は50ミリ相当で撮ったもので、背景の橋は小さく写り、かなり遠方にあるように見える。下は250ミリ相当で、橋は大きく写り、接近しているように見える。これが「圧縮効果」である。
 

 

写真/永山昌克

圧縮効果を利用して月と観覧車を1枚の写真に写し込む(214ミリ相当で撮影)。
 

 

写真/桃井一至

並んでいるものを撮ると被写体同士の密度感がよりアップし、肉眼で見たのとは一味違う描写になる(75ミリ相当で撮影)。