特集

【イルミネーション変わり種撮影術③】まるで宇宙船のワープ!露光間ズームで光の線を作るには?

いつも使っている機材や機能の使い方を少し変えてみたり、普段はあまり使わないアイテムを使ったりして、ひと味違ったイルミネーションを撮ってみよう。単調で撮りづらいイルミネーションも容易に仕上がりが変わるのが面白い。

 

 

ビーム、光の線を作る!

露光間ズーム撮影

長秒露光の最中にズームリングを回して画角を大きく変えると、まるで宇宙船がワープするかのように光が放射状に描かれる。この技法は「露光間ズーム」と呼ばれ、広角→望遠、望遠→広角と、ズーミングの仕方で仕上がりは変わる。ブレはNGなので三脚は必須だ。

 

まずは、三脚にしっかりとカメラを固定する。そして、レンズのズームリングを長秒露光中に回す。光跡がぶれると汚いので、ズームの際は振動に注意しよう。

露光間ズームに適した被写体を見つけるのが重要

星形のイルミネーションオブジェと、周りの点光源を見て、露光間ズームに最適と直感。そこで露光中にズームすると、狙ったとおりにワープ感が表現できた。写真の核となる光るオブジェと、周囲に点光源のある所を見つけよう。

キヤノンEF24~105ミリF4L IS USM使用 絞り優先オート(F22 3.2秒) ISO100 WB:日陰

 

露光間ズームをせずに普通に撮影した写真(105ミリ相当)。全く面白みがない。ここから広角側にズームすると上の写真になる。