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【カメラ用語事典】レベル補正

レベル補正とは、黒から白までの範囲(コントラスト)と明るさを調整できる機能。ヒストグラムの下にある3つの▲スライダーを操作するのが基本となる。白と黒の▲スライダーをヒストグラムの左右端に合わせるとシャドウからハイライトまで適切な明暗に整えられる。また、シャドウ、中間調、ハイライトを個別に調整することも可能だ。

もっとも暗い色の暗さを決めるのがシャドウの▲スライダーで、これをヒストグラムの山の左端に合わせると階調感と暗さが最適な状態になる。さらにヒストグラムの中にまで▲スライダーを動かすと、階調はつぶれはじめるが、黒が引き締まる効果もある。ハイライトの▲スライダーも同様の使い方をする。しかしシャドウ側と違って、あまりヒストグラムの中にまで▲スライダーを移動するとプリント時にインクが吹き付けられず、紙の色がダイレクトに出てしまうこともある(=白とび)。

そして、全体の明るさを(露出)を調整するのが、中央にある中間調の▲スライダー。これを右に動かすと暗くなり、左に動かすと明るく補正できる。明るさだけでなく色の濃さを調整したいときにも役立ち、濃くしたいときは右に、軽やかに色味にするなら左に移動させる。

 

ヒストグラムの下にある3つの▲スライダー。左から順に「シャドウの暗さ」「中間調(全体)の明暗」「ハイライトの明るさ」が調整できる。

 

シャドウの▲スライダーを動かす。一番上の写真は元の状態。ヒストグラムの左端に合わせた真ん中の写真は最適な状態。そして、下の写真のようにヒストグラムの中まで▲スライダーを移動させると、黒の締まりを引き出せる。

 

 

中間調の▲スライダーを動かす。一番上の写真は元の状態。真ん中の写真のように左に動かすと明るく補正され、下の写真のように右に動かすと暗く補正される。

 

 

ハイライトの▲スライダーを動かす。一番上の写真は元の状態。ヒストグラムの右端に合わせた真ん中の写真は最適な状態。そして、下の写真のようにヒストグラムの中まで▲スライダーを移動させると、白とびが生じる。