STFレンズとは、Smooth Trans Focus（スムース・トランス・フォーカス）の略。美しく滑らかなボケを得るために、内部に特殊なレンズを採用しており、中心部に対して周辺ほど光が弱まる、やわらかくてきれいなボケが特徴となっている。また、口径食や二線ボケが出にくいような設計になっており、ハイライトは自然な広がりを持ち、ボケを生かしたナチュラルで立体感のある画像を得られる。合焦部分は、シャープで切れのある描写になる。
ソニー FE 100ミリ2.8 STF GM OSS。光学式手ブレ補正を搭載した、ソニーのEマウント用STFレンズ。ボケを生かした近接撮影に対応するマクロ域切り替え機能や、高速高精度AFにも対応している。
ソニー 135ミリF2.8［T4.5］STF。ソニーのAマウント用STFレンズで、前ボケ、後ボケを問わず、滑らかで美しいボケを楽しめる。
写真／桃井一至
一般的なレンズとソニー135ミリSTFレンズを撮り比べてみた。上の写真が一般的なレンズで撮影したもので、ボケは均質な明るさで、輪郭がしっかり描写されている。STFレンズで撮影した下の写真は、滑らかでやわらかいボケ描写となった。