特集

風景写真家イチオシの絶景を紹介! 5月のおすすめの撮影スポット②夕日の滝

だんだんと暖かくなってきて、撮影にも出かけやすい季節になってきた。ということで、本稿では4月下旬から5月いっぱいにかけて楽しめる日本全国の春の絶景を風景写真家に紹介してもらう。今回の推薦人は秦 達夫さんだ。

 

おすすめの撮影スポット②夕日の滝(神奈川・南足柄市)

箱根近くの穴場の滝、針葉樹を生かして作画するのがポイント

全景を撮るには広角レンズが必要

金太郎が産湯につかった滝という伝説がある夕日の滝は、金時山の麓にある。箱根や富士山に近いので、ドライブコースとしても加えておきたい隠れた撮影スポットである。

 

夕日の滝バンガローの奥にあるので、車を停めるときは駐車場をよく確認すること。駐車場から滝までは徒歩で10分程度だ。サンダルでも行くことが可能だが、撮影時は安定感のあるしっかりとした靴で出掛けてほしい。

 

滝修行にも使われることがあり、霊験あらたかな雰囲気がある。針葉樹の林の奥にあるので、バックスペースはほとんどなく、全景を撮影するためには広角レンズが必要だ。針葉樹をフレーミングに生かすと、深い森の中にあるイメージを作り出すことができる。GW中は家族連れも多く訪れるので、人が少ない早朝の撮影がおすすめだ。


ストライプの構図を意識して滝と木を構成
初見時は林を抜けて滝壺近くで撮影していたが、仰ぎ見るフレーミングしかできずに単調になってしまうので、林の中に入って超ワイドで針葉樹をフレームに取り入れて撮影した。木々のシルエットと滝の白い流れが作り出すストライプがバランスの良い構図を作ってくれる。

キヤノンEOS 5D マークⅢ、EF16~35ミリF2.8L Ⅱ USM 絞り優先オート F8 1/8 秒 - 0.3 補正 ISO200 WB:太陽光

 

【撮影情報】

時期 5月下旬
時間帯
天候/光 曇り
焦点距離 16ミリ相当
使用アイテム PLフィルター、三脚
※本記事はカメラ雑誌「CAPA  2018年5月号」を元に制作しております。掲載されている情報は、当時のものですのでご了承ください