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雲海や断崖絶壁の展望が楽しめる!5月のおすすめの撮影スポット④大台ケ原

だんだんと暖かくなってきて、撮影にも出かけやすい季節になってきた。ということで、本稿では4月下旬から5月いっぱいにかけて楽しめる日本全国の春の絶景を風景写真家に紹介してもらう。今回の推薦人は秦 達夫さん。

 

おすすめの撮影スポット④大台ケ原(三重・上北山村)

早朝の雲海、立ち枯れの風景、断崖絶壁の展望などが楽しめる

撮影するなら散策しやすい東大台がおすすめ

大台ヶ原は、大きく西大台と東大台の二つに分けられる。西大台に入山するためには事前申請を行ない、ビジターセンターで事前レクチャーを受ける必要がある。訪れるときには計画的な準備が必要だ。一方、東大台は許可なしで散策することができる。朝日を撮影するなら東大台が最適だ。よく整備された木道があって歩きやすい。クマの目撃情報があるので、事前にビジターセンターで確認することを心掛けると安心だ。

 

雲海の撮影ポイントは、東大台の朝日ヶ岳や展望デッキ、正木峠がおすすめ。僕は正木峠でよく撮影を行なうが、トイレがないので要注意。早朝に正木峠で撮影をしたら、断崖絶壁の自然の展望が望める大蛇嵓(だいじゃくら)を目指す。午前中に周遊コースでトレッキング撮影を楽しんでいる。


雲海が現れそうな日を狙って正木峠で撮影
雲海が出るか出ないかは行ってみないとわからないが、前日に雨が降って翌日晴れる予報のときは確率が高くなる。立ち枯れした木々をフレーミングに入れて撮影すると、大台ケ原の臨場感が出る。ピントは立ち枯れした木に合わて、絞り込んで撮影した。

キヤノンEOS 5D マークⅢ EF100~400ミリF4.5-5.6L IS Ⅱ USM 絞り優先オート F11 1秒 -0.7補正 ISO200 WB:太陽光

 

【撮影情報】

時期 5月下旬
時間帯 早朝
天候/光 快晴(前日は雨)
焦点距離 105ミリ相当
使用アイテム PLフィルター、三脚
※本記事はカメラ雑誌「CAPA  2018年5月号」を元に制作しております。掲載されている情報は、当時のものですのでご了承ください