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アーバンテイストの「マンフロット」、アウトドア志向の「ロープロ」【カメラバッグセレクション/ヴァイテックイメージング編】

ヴァイテックが展開するカメラバッグは『マンフロット』、『ロープロ』、『ナショナルジオグラフィック』、『ジッツォ』の4ブランド。なかでも品揃えが多彩で販売の主力になっているのがマンフロットとロープロだ。

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アーバンテイストのマンフロット、アウトドア志向のロープロに再編成中

マンフロットは1970年代にイタリアで誕生した写真用品メーカー。三脚からスタートし、オートポールやスーパークランプなどのスタジオ用品のヒットにより世界的な写真用品メーカーとしての地位を獲得する。カメラバッグを本格的に扱い始めたのは2005年ごろ。これを機にプロ用だけでなくアマチュア向け市場にも力を入れ始める。プロ用写真用品市場で培った高い信頼性と使いやすさに加え、イタリアらしい洗練されたデザインが特徴だ。

 

これに対しロープロは1960年代に登山家であるLowe兄弟がアメリカのコロラドで創業したカメラバッグ専門メーカー。フレームを内蔵したバックパックスタイルのカメラバッグ、インターナルフレームパックを世界で初めて開発するなど、現在のザック型カメラバッグの基礎を築いたことで有名だ。コンセプトは〝機材を保護しながら快適に運ぶこと〞。風景写真や山岳写真家に根強いファンを持つ。

 

「価格帯と購買層という意味ではマンフロットとロープロは共通する部分が多いので、マンフロットはアーバンユースでも不自然さを感じさせない洗練されたデザイン。ロープロはアウトドアシーンに似合う質実剛健なスタイルで訴求していく予定です」と語るのはマーケティング部カテゴリーマネージャーの万澤さん。ロープロはハクバから引き継いで2018年に販売を始めたブランドなので現在はマンフロットと競合する商品が多く、今後ユーザーターゲットを細分化してラインナップを整理。棲み分けを図るという。

 

「マンフロット」――洗練されたイタリアンデザインが魅力

最近マンフロットが力を入れているのが、キャスターが付いたローラーバッグ。飛行機での移動を考慮するとともにビジネスシーンでも違和感を感じさせないスマートなデザインが大きな魅力だ。

【その1】


PLローラーバッグ SWITCH55

参考価格/ 47,390円

ショルダーハーネスを内蔵し、バックパックのように背負うことができるローラーバッグ。従来アルミ製だったフレームをポリプロピレン製のトレイをグラスファイバー製の軸でつないだ内部構造に変更し従来品に比べ約1kgの軽量化に成功した。400mm付き一眼レフ1台にもう1台のカメラ+レンズ2~3本収納可能。●外寸:約55×35.5×23cm ●重量:約3.99kg

▲ショルダーハーネスは前面から引き出す構造。不使用時は前面ポケットに収納できるのでローラーバッグとして使う際にジャマにならない。 

 

▲ショルダーハーネスは体格に合わせ上下2か所で長さの調節が可能なので、長時間背負っても疲れにくい。

 

▲内部の仕切りは可動式。赤い仕切りはマンフロット独自のCPS(カメラプロテクションシステム)で、三層構造により耐衝撃性を実現し、バッグ全体の保護性能を高めている。

 

 

▲側面に備えたストラップで三脚が固定できる。下部には脚を入れるポケットも装備されており安定性は高い。

 

【その2】

PLローラーバッグSPIN55
参考価格/ 48,340円

底部に4つの車輪を備えたスーツケース型ローラーバッグ。ポリカーボネート樹脂の採用で耐衝撃性と軽量化を両立させた。ローラーバッグにはさらにハードなTOUGH55、SWITCH55からハーネス機能を省いたAIR55と一回り小さいサイズのAIR50の5タイプがあるので目的に合わせて選べる。●外寸:約55×35.5×22cm ●重量:約3.66kg

▲内部の機材収納部は丸ごと取り外すことができる。収納部を外した本体は普通のローラー付きスーツケースとしても利用できる。また、わざわざメイン気室を開かなくても、本体上部にフタを備えその内部のジッパーを開ければ、メイン収納スペースに直接アクセスできる。

 

【その3】 

マンフロット Manhattan
スピーディー30 メッセンジャーバッグ

参考価格/ 15,010円

開口部が大きく開くデザインなので大きめの機材の出し入れに便利。インナーケースには入れた機材の確認がしやすいメッシュフラップを採用。ノートパソコンの収納スペースや三脚用ストラップも備えている。(写真は三脚装着例)●外寸:約30×43×16cm ●重量:約1.37kg

 

「ロープロ」――アウトドアによく似合う質実剛健スタイル

ロープロはほかのブランドにないユニークなアイデア商品の宝庫。アウトドア志向が強く、オプションの追加で自分だけのカメラバッグが作れる製品やアイデア次第でさまざまなシチュエーションに対応できるバッグが目白押しだ。

【その1】

フリーライン BP350AW
参考価格/ 29,842円

クイックシェルフという独自のインナーシステムを採用。インナーはザック上部から取り出せるので、撮影スタイルに合わせフレキシブルな使い方ができる。レンズ付きの一眼レフ+ 70-200mmF2.8 と15型ノートPC、小物などを収納可能。●外寸:約48.7×29.3×20.8cm ●重量:約1.86kg

▲上部に加えザック両側面にフラップ式の開口部を装備。どこに収納されていてもアクセスしやすい。さらにフラップの内側には、小物類が収納できるポケットが付いている。インナーには薄くても丈夫な仕切りがあり、強力な面ファスナーで中の機材が動かない。インナーは平らに畳めるので取り出しやすくジャマにならないし、そのまま一気室のザックとして使うことも可能。

 

▲バッグ前面には2本の三脚固定用ストラップを装備。

 

▲アクセサリー類の整理に便利な小型ポーチを標準装備。半透明なフタで中が見やすく、サイドに持ち手が付いているので横から引き出して使うことができる。

 


▲ショルダーハーネスにポケットが装備されていて、必要なら袋状に広がるので、ハーネスより幅のあるスマホなども収納できる。

 

▲各部に防水ファスナーを採用し水が浸入しにくい構造だ。強い雨のときはレインカバーを使用する。

 

【その2】

プロタクティック BP450AW Ⅱ バックパック
参考価格/ 28,227円

スリップロックループと名付けられたベルトをバッグ前側の全面に装備。交換レンズやペットボトルなど、使用目的に合わせてポーチなどを好きな位置に取り付け、自分だけのバッグにカスタマイズできる。●外寸:約52×36×22cm ●重量:2.7kg

 

【その3】


プロタクティックユーティリティーバッグ 100AW 2.6L
参考価格/ 4,730円

 

【その4】


プロタクティックレンズエクスチェンジケース 100AW
参考価格/ 5,810円

レンズケースやボトル、スマホケースなどスリップロックループ対応バッグの品揃えは多彩。ザックだけではなく専用ユーティリティベルトと組み合わせても使用可能だ。