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山と写真を愛する社長が手がける“Made in JAPAN”のバックパック【カメラバッグセレクション/ラムダ編】

カメラバッグメーカーのなかでも、特に山岳や風景写真家に絶大な信頼を得ているのがラムダだ。それもそのはず、代表の佐久間博さんは高校時代から山と写真を愛し、登山用品店勤務を経て自らカメラバッグメーカーを立ち上げたほど。今もなお山に登り、とりわけ実体験から練りに練られた各種ザックの機能性には定評がある。

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最近は12~30L程度のザックの人気が高い

近年は山屋だけでなく幅広い写真ファンに浸透し、なおかつ大きなサイズよりも12~30L程度の容量のザックが人気も高いという。「新製品の『かえで』は日帰りのフォトハイクなどを想定。シンプルなデザインはタウンユースやビジネスシーンでもお使いいただけると思います」と佐久間さん。

 

おすすめのポイントは大きく①S字状ショルダーベルトによる背負いやすさ、②背面のクッションメッシュによる蒸れにくさ、③インナーボックスがミニショルダーバッグとしても使える便利さなど。他の製品と同様に、ベテランの職人さんによるウェルメイドな裁断・組み立て・縫製により、長年愛用できるものへと仕上げられている。

 

ほかにこれからの季節に適したクッションメッシュ装備のザックとして12Lの「ウォーキングザックⅡ型」と中判カメラも収納可能な18Lの「丹沢」をすすめてくれた。「いずれにしてもヨドバシカメラなどカメラ量販店の店頭で現物をご覧になるのが理想的。生地の風合い、背負いやすさ、ポケット類の開閉具合を確かめ、ご納得いただけるものをお選びく ださい」(佐久間さん)。  

 

【その1】


かえで
希望小売価格/ 34,560円

普段使いもできる多目的ザック。メッシュの背面クッションや外して使えるインナーボックスなども便利に使える。本体内と背面にA4判の地図などが入るポケットも装えている。カラーはブラックとダークグレーの2色。●外寸:約43×38×12cm ●重量:約1kg

▲自らが担ぎ、何度も試作を重ねたショルダーベルトは昔からのラムダの大きな特徴といえる。ウレタンとネオプレンの2層構造で繊細なS字カーブ形状が安定した背負い心地を実現。

 

▲ザック背中側にはクッション性の高い、約5mm厚のメッシュ素材を採用。蒸れにくいことに加え、肌触りも滑らか。いわゆる蜂の巣構造で引っ張り強度も十分に確保されている。

 

▲付属インナーボックスは天蓋と手提げ取っ手、ショルダーベルトが付いており、そのままミニショルダーバッグとしても流用できる。繰り返し試作を経てたどり着いたアイデア品だ。

 

▲インナーボックスの蓋は閉めた際に隙間ができないよう幅が広い形に仕上げられている。これも試作を経たから実現できたこだわりのひとつ。(左側が試作品)

 

▲ラムダの多くのバッグの、ファスナーを覆う部分は生地の目を45度斜めにした「バイアス縫い」を採用。伸び縮みしやすく、ファスナー開閉時にじゃまにならない。創業当時から守り続けてきた手法だ。

 

【その2】


デジタルカメラザック丹沢
参考価格/ 31,100円 

中折れ式の上下2気室タイプで容量は18L。上室は独自の半円型開閉口で機材の出し入れがしやすい。ザック中央に三脚取り付け可能。カラーはグレー×ブラックなど5種類。●外寸:約48×36×15cm ●重量:約1.8kg

 

【その3】

ウォーキングザックⅡ型
参考価格/ 20,730円

1気室タイプ。容量12L。背面にはサイドから出し入れできるA4サイズの書類ポケット装備。色はワインレッド、ブラック、迷彩、ネイビーの4種類。●外寸:約40×30×15cm ●重量:約1kg

 

文/金子嘉伸