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この夏、瀬戸内海の島々で撮影旅はいかが? 4都市からアクセス可能な「小豆島」の撮影スポット8選

約60分の船旅は展望デッキから瀬戸内の島風景を楽しもう

瀬戸内海の島に渡るフェリーの乗船時間は概ね60分。空調の効いた客室でくつろぐのもいいが、天気がよい日は展望デッキに出て過ごしたい。潮風を浴びながら、刻一刻と変化する瀬戸内の風景を眺めていると、あっという間に目的地に着くはずだ。なお、船内に売店があり、うどんなどの軽食を食べられるフェリーが多い。船での移動時間に食事を済ませ、島での時間を有効に使うのもよい。

▲高松港から小豆島東部の草壁港を目指す内海フェリーの船(右)と池田港から高松港へ向かう国際フェリーの船(左)。

 

オリーブ公園のシンボルであるギリシャ風車


観光用に整備された小豆島オリーブ公園には、オリーブ関連製品の販売施設とギリシャ風の建物を集めたエリアがある。公園のシンボルとして建てられたのが白い風車。絶好の記念撮影ポイントとなっており、カメラを向けると必ず人の姿が入る。そこでカメラを少し上に向け、風車の建物の下1/4ほどを切り、青空をバックに撮影した。

オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 絞り優先オート F5.6 1/6400秒 −0.7補正 ISO400 WB:5300K

 

季節ごとに様々な表情を見せる中山の千枚田


小豆島のちょうど真ん中あたりにあるのが、中山の千枚田。大小合わせて700枚を超える田んぼが標高差100メートルほどの山肌に広がっている。写真は棚田最上部の細い道から見下ろして撮ったもの。5月末に田植えが行われ、半夏生(7月初旬)の頃には伝統行事の虫送りが行われる。9月に入るとあぜ道にヒガンバナが咲き、稲穂が色づくようになる。稲刈りが終わり、10月上旬には棚田の最下部にある農村歌舞伎舞台で地元の人による歌舞伎が上演される。

富士フイルム X-T1 XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS 絞り優先オート F16 1/80秒 −0.7補正 ISO200 WB:オート

 

屋根瓦が鈍く光る小豆島霊場の常光寺


小豆島には四国霊場を模して設けられた小豆島霊場八十八ヶ所がある。1番札所は小豆島の南東、険しい岩山にある洞雲山。その麓にあるのが8番札所の常光寺。早咲きのジョウコウジザクラ(2月中旬開花)で知られる島内では大きな寺。ここでは、奥の本殿、左手の薬師堂、手前の土塀の瓦屋根がいぶし銀に光る様子に引かれ、瓦屋根を中心に撮影した。小豆島の各所に霊場となる寺が点在する。これを訪ねるのも楽しい。

オリンパス OM-D E-M1 ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 絞り優先オート F22 1/13秒 −1補正 ISO100 WB:オート マウントアダプターMMF-3使用

 

朝霧に煙る鏡のようにないだ内海湾


小豆島の南東部には大きく窪んだ内海湾がある。この湾内は波が穏やかで湖のよう。特に日が沈んだ後、翌朝までは“なぎ”が続く。ここは湾の奥にあるホテルの部屋から見た朝の内海湾。鏡のようにないだ海を1隻の漁船が漁に出て行くと、引き波(航跡波)が海面に美しい波紋を描いた。すかさずカメラを取り出し、標準ズームレンズのテレ端、108ミリ相当でシャッターを切った。

オリンパス OM-D E-M1 ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 絞り優先オート F7.1 1/1600秒 −0.7補正 ISO800 WB:オート マウントアダプターMMF-3使用

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