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タブレットで直感的に画像編集! アドビ「Lightroom for iPad」の使い勝手がかなり良い【写真のためのタブレット活用術②】

写真のためのタブレット活用術②タブレット画面上で直感的に画像編集!

パソコンよりも持ち運びやすく手軽なタブレット。性能が向上した本格的なアプリも出始めて、実用度がアップしてきた。そこで本企画では、「写真のためのタブレット活用術」と題して、全7回にわたって写真撮影を楽しむ人向けに活用テクニックなどを紹介していく。そろそろ本気でタブレットを始めよう!

第2回となる本稿では、主にアドビ「Lightroom for iPad」について解説する。

写真のためのタブレット活用術

① 「写真作品を見せる」にはタブレットが最適解!? ポートフォリオにもオススメ

③ 2019年、フル版PhotoshopがiPadで使えるようになる! 現状のフォトショップ系アプリもおさらい

④ タブレットとカメラを連携させると何が便利? メーカー純正ソフトでカメラをコントロール!

⑤ 写真のデータ管理はクラウドで! 数GBの無料版から利用可能なサービスも

⑥ この秋、「iPadOS」の進化でより使いやすく! 写真愛好家にこそタブレットをおすすめしたい理由

⑦ 写真愛好家におすすめのタブレットは?「iPad Pro」や「Surface Pro 6」などそれぞれにメリット

 

タブレット画面上で直感的に画像編集!

現在、オススメできる本格的な画像編集アプリとしては、アドビ「Lightroom for iPad」がある。パソコン版のライトルームを使用したことのある人は多いと思うが、実はアプリ版もかなり使い勝手が良い。プライベートユースなら、むしろこちらの方が使いやすいかもしれない。

カメラやカードリーダー(現在は、ライトニングケーブル対応品で可能)からカメラロール内にある写真を取り込み、主にアドビのクラウド上にて写真を整理したり保管することができる。もちろんパソコン版と連携させることも可能だ。

明るさ・コントラスト・彩度・明瞭度・トーンカーブ・レンズ補正・ノイズ除去・粒子・ジオメトリーなど、ほとんどの機能を使うことができ、実用的にほぼ必要十分と言える。さらにこれらの機能は指先のタッチ操作やApple Pencilによって行なうことができるので、修復ブラシや部分補正も画面上で描くように使え、パソコン版よりも直感的に操作できる。

さらにRAW現像することや、プロファイルという機能により、好みのテイストをプリセット的に選ぶこともできる。カメラ独自のプロファイル(例えば、富士フイルムならばフィルムシミュレーション) を使用することも可能だ。

画像編集したデータはそのままiPadのカメラロールに保存することが可能。SNSにアップすることや、AirDropやメール、ファイル便と連携して、すぐに誰かに送ることもできるので、非常に便利なアプリになっている。

 

アドビ「Lightroom for iPad」

現在、タブレットの写真編集アプリとして高性能で使いやすいのは、アドビ「Lightroom for iPad」だ。タブレットのアプリだからと侮れないほど、本家デスクトップ版と同等の機能が搭載されている。基本アプリは無料だが、RAW現像、修復ブラシなどを使うにはプレミアム機能(有料プラン)に入る必要がある。●App Store価格/無料( App内課金有り)、プレミアム:550円、Lightroom plan 1TB:1,100円。

 

トーンカーブが画面に大きく表示される

トーンカーブボタンを押すと、写真上にトーンカーブが現れる。デスクトップ版よりも、表示が大きい上に、指などを使って直感的に操作できるので、慣れるとタブレット版の方が使いやすい。

 

ペンを使えば細かな作業もしやすい

Apple Pencilを使うことで、かなり正確に部分補正や、修復ツール、コピースタンプツールなどを使うことができる。露出などを調整するスライダーの操作性も向上。また部分補正に使うブラシの自由度もいっそう高くなる。

 

指先で直接画像を操作

Apple Pencilを使わずに、直接指先でブラシ操作を行うこともできる。直感的でマウス操作よりもはるかにやりやすい。特にモノクロ写真は、暗室での「覆い焼き」、「焼き込み」の感覚に似ていて、気持ちが良い。

 

高機能なLightroomのカメラ機能が面白い

Lightroom のカメラ機能を使うとiPadのカメラ機能を強化できる。撮影モードとして「Auto」と「プロフェッショナル」、「HDR」があり、プロフェッショナルではMF、WB、ISO感度、シャッター速度、絞り、露出補正、ストロボのオンオフなどが調整できるようになる。さらに、DNG(RAWファイル)で撮影することも可能だ。

 

写真・解説/P.Taichi Imai