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2019年、フル版Photoshopが iPadで使えるようになる! 現状のフォトショップ系アプリもおさらい【写真のためのタブレット活用術③】

写真のためのタブレット活用術③この秋、フル版のPhotoshopがiPadで使えるようになる!

パソコンよりも持ち運びやすく手軽なタブレット。性能が向上した本格的なアプリも出始めて、実用度がアップしてきた。そこで本企画では、「写真のためのタブレット活用術」と題して、全7回にわたって写真撮影を楽しむ人向けに活用テクニックなどを紹介していく。そろそろ本気でタブレットを始めよう!

第3回となる本稿では、2019年中にリリースされる予定の「Photoshop CC for iPad」について解説する。

 

写真のためのタブレット活用術

① 「写真作品を見せる」にはタブレットが最適解!? ポートフォリオにもオススメ

② タブレットで直感的に画像編集! アドビ「Lightroom for iPad」の使い勝手がかなり良い

④ タブレットとカメラを連携させると何が便利? メーカー純正ソフトでカメラをコントロール!

⑤ 写真のデータ管理はクラウドで! 数GBの無料版から利用可能なサービスも

⑥ この秋、「iPadOS」の進化でより使いやすく! 写真愛好家にこそタブレットをおすすめしたい理由

⑦ 写真愛好家におすすめのタブレットは?「iPad Pro」や「Surface Pro 6」などそれぞれにメリット

 

この秋、フル版のPhotoshopがiPadで使えるようになる!

2019年中にiPadでフルバージョンのフォトショップが使える「Photoshop CC for iPad」がリリースされる予定だ。ほかのiPad版アプリと同じように、パソコン版フォトショップと連携して使うことが想定されており、ロケ現場などではiPad版でコンポジット(素材などを仮組みすること)して、本格的で正確な作業はあとからパソコン版で行うのだ。しかし、レイヤー数の制限などはないようなので、使い方によってはiPadだけで十分本格的な加工ができるようになるだろう。

ちなみに現在使えるフォトショップ系のアプリは試験的な要素が大きいようで、「Lightroom for iPad」とは大きく異なり、どのアプリも機能が不十分だったり、同じようなものが重複していたりと、あまり実用的とは言えない。現状では、例えばネットオークションに使う写真をトリミングしたり、SNSに載せる写真の明るさなどを調整したりと、非常に軽便な用途に使用するか、ちょっと写真を面白くするといったところだ。フォトショップに関しては、今年中にリリース予定の「PhotoshopCC for iPad」を待ったほうが良さそうだ。

 

現在のPhotoshop系アプリ

Photoshop Express

主に画像のコラージュ、編集ができる。編集機能は、写真の切り抜き、角度補正、遠近感の修正、テキストの入力、明瞭度的な調整、色合いの自動調整、簡易的な修復ブラシ、SNSへの投稿などが可能。●App Store価格/無料(App内課金有り)、Photoshop Express Monthly/550円、Android版あり

 

Photoshop Fix

 

簡易的なフォトショップで画像調整に向く。写真の明るさ調整、特定の部分の明るさ調整、部分的にゆがめる、不要なものを消す、ペイント、焦点をぼかす、PSDファイルとして保存、などが可能。●App Store価格/無料(App内課金有り)、CC ストレージ (20 GB)/240円、Android版あり

 

Photoshop Mix

 

別バージョンの簡易的なフォトショップ。レイヤーを使用した簡単な合成に向く。写真を組み合わせる。修正ブラシ、色やコントラストを調整、プリセットフィルター、Fixとの連携、などができる。●App Store価格/無料、Android版あり

 

写真・解説/P.Taichi Imai