2019年11月13日(水)〜15日(金)の3日間、千葉の幕張メッセで開催された「Inter BEE 2019」(International Broadcast Equipment Exhibition 2019 = 2019年 国際放送機器展)。音と映像と通信のプロフェッショナル向け展示会だが、会場にはアマチュアにおすすめの写真機材も数多く展示されていた。会場で見つけた注目のアイテムやユニークな製品をピックアップして紹介する。
【ATOMOS】ニコンZシリーズと「NINJA V」で実現するRAW動画データ記録
モニター・レコーダーの専業メーカー ATOMOS (アトモス) のブースでは、ニコンのフルサイズミラーレスカメラ Zシリーズで撮影したRAW動画を4K HDRモニター/レコーダーの「ATOMOS NINJA V」で取り込み、Apple ProRes RAWで収録するデモと展示が行なわれていた。
CES2019 (2019年1月 米・ラスベガス) で発表されたこのシステムは、CP+2019 (2019年2〜3月 横浜) や IBC2019 (2019年9月 オランダ・アムステルダム) といった展示会でも注目されていたものだ。
カメラ側のファームアップを行うと、メニュー画面に「RAW output option」が表示され RAW動画の出力が可能になる。ファームアップは2019年内に開始予定の有償サービスとなっている。「ATOMOS NINJA V」のファームウェアはすでに対応済みで、こちらは無償。
同様のシステムはパナソニックのカメラでも開発中とのことで、フルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S1H」でのデモンストレーションも行われていた。
〈文〉柴田 誠