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“PENTAX愛”は国境を超える! 上海の「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」現場潜入レポ

2019年11月27日に、旭光学工業合資会社(当時)の誕生から100年を迎えた「PENTAX」。日本では9月21日(土)、22日(日)の東京会場を皮切りに、大阪・札幌・名古屋・福岡の5都市で記念イベント「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」が開催されたのは既報のとおり。実はこのイベント、海外でも開催されている。

 

特にアジア最大のマーケットでもある中国では、2019年11月30日(土)に開催された上海会場をはじめ、12月に北京、1月には広州でも開催されるという。今回、上海の「 IG映界影像芸術館」で開催された同イベントに潜入したので、その熱気に満ちた会場の様子をお伝えしよう。

 

PENTAX ミーティングの前に「PENTAX秘蔵品展示会」に立ち寄る

PENTAX ミーティング 100周年スペシャルの開始が午後からということだったので、その前にカメラ店が軒を連ねるビル「星光撮影器材城」にある「RICOH IMAGING SQUARE SHANGHAI (理光影像天地)」で開催されていた、「PENTAX秘蔵品展示会」を覗いてみることにした。

 

この日はちょうどPENTAX秘蔵品展示会の最終日ということもあってか、RICOH IMAGING SQUARE SHANGHAIには多くのペンタキシアンが詰め掛けていた。ショーケースのなかには歴代のPENTAXのカメラやグッズ、記念品など約100点が展示されている。

 

それらのほとんどは、PENTAX ミーティング 100周年スペシャルに登壇する3名のペンタキシアン(胡瑶さん、杨延光さん、周冠宇さん)が所有するものなのだそうだ。公式のペンタックスグッズだけでなく、中国ローカルの貴重なグッズや日本の販促品なども展示されていて(どうやって手に入れたのだろう)、ペンタックス愛が溢れた展示になっていた。ショーケースの前では何人ものペンタキシアンが張り付くように中を覗き込んでいて、カメラ談義が尽きない様子。筆者と同じく、PENTAX ミーティング 100周年スペシャルに行く前に立ち寄ったという人も多かったようだ。

 

 

会場はPENTAX一色の空間

PENTAX ミーティング 100周年スペシャルの会場であるIG映界影像芸術館は、「上海カメラ歴史ミュージアム」の2階にある。セミナールームにカフェが併設されているようなつくりだ。会場のあちこちにPENTAXの飾り付けが施され、PENTAX一色の空間になっている。ちなみに、ここは以前、中国産カメラ海鴎(シーガル)の工場だったところだそうで、3階のミュージアムではシーガルの歴代のカメラや製造に使われた工具などの展示も行われている。

 

長い廊下の床には、PENTAX100年の歩みを記した年表が貼られていて、入り口からペンタキシアンのファン心をくすぐるようになっていた。さらに、入り口の手前では来場者の写真を撮影するコーナーが設けられており、撮影された画像は1本の動画にまとめられ、ホームページにアップされる予定だとか。

 

来場者には、記念のステッカーと小さなカメラポーチが配られた。日本で配られたものよりも数が多くてサイズもデカイ。

 

会場ではPENTAXグッズの販売は行われなかったが、カメラマンベストやTシャツが当たる抽選会が行われた。

 

サービスのスタッフが2人がかりで行っていたクリーニングサービスのコーナーも。持ち込まれたカメラは645ZやK-1といったハイエンド機が多いようだった。

 

トークショーの熱気がすごい! クイズ大会はさながら「PENTAX愛を語る会」のよう

胡瑶さん、杨延光さん、周冠宇さんそれぞれのトークが始まると、会場は一気にヒートアップ。 約100人分の席が用意されていたが、座りきれずに立ち見が出るほどの盛況ぶりだ。内容はPENTAXの歴史の解説やコレクションの紹介などで、ペンタキシアンの胸を熱くするものばかりだった。

 

あいにくの雨模様だったため、予定されていたモデル撮影会は室内で行われた。

 

また、日本の「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」でお披露目された、開発発表の一眼レフも展示されていた。日本で展示されたものをベースに、細部に修正が加えられているとのことなのだが、パッと見ではどこがどう変わったのかはわからないレベル。

 

懇親会では100周年記念のケーキが用意され、胡瑶さん、杨延光さん、周冠宇さんとリコーイメージング・チャイナの濟木総経理によるケーキカットが行われた。

 

PENTAXにまつわるマニアックなクイズ大会も行われた。最初はリコーイメージング・チャイナが用意した問題だったが、後半、3人のペンタキシアンからの出題になると、最後のほうは来場者がPENTAX愛を語る会のような状態になって終了となった。

 

クイズ大会の優勝者には、日本と同様に記念のペンタプリズムが贈られた。手に入れたのは、深センから来たという女性。