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【今さら聞けないカメラ・写真用語】「円形絞り」って何?

写真を撮影するための要となる交換レンズ。レンズにもさまざまな用語が存在する。レンズ用語を理解すれば、愛用カメラにピッタリのレンズ選びが楽しめる。交換レンズにまつわる用語を紹介しよう。

円形絞り【えんけいしぼり】

開口形状が円形に近い絞り機構のこと。レンズの絞りは複数枚の羽根を組み合わせて構成されており、7枚羽根の絞りなら開口部は7角形になり、ボケの形状も7角形となるため、条件によって不自然な描写になる場合がある。

一方、円形絞りは絞り開放から2段ほど絞っても開口形状が円形を保つため、レンズのボケ味を損ないにくいのがメリットだ。反面、夜景などでの光芒の出方が不自然になりやすい。

一般的な絞りと円形絞り

一般的な絞りと円形絞り
▲円形絞りは複数の絞り羽根によってできた開口部の形状がほぼ円形を保つため、レンズが持っているボケ味を損ないにくいのが特徴。ただし、大きく絞ったときでも円形を保つのは難しく、絞り開放から2段程度までなのが普通だ。