CP+の中止やショールームの休館、発売日の見直しなど、カメラ業界においても新型コロナウイルス感染症の影響はさまざまな面に及んでいる。ただ、このような状況のなかでも興味深い新製品が各社から登場している。今回は、2020年の1~4月に発表・発売された注目製品を中心に、主要カメラメーカー各社のトピックを振り返っていく。今回はキヤノン編!
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Topic(1)次世代フルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」開発発表
キヤノンにおける一番のトピックといえば、2月に開発発表された次世代フルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」だろう。新開発のCMOSセンサーとキヤノン初のボディ内手ブレ補正機構を搭載し、電子シャッターで最高約20コマ/秒&メカシャッターで最高約12コマ/秒の連写性能を目標に掲げている。
開発発表後も複数回にわたって仕様が少しずつ公開され、そのたびに盛り上がりを見せている。新開発センサーの画素数など、まだ明らかになっていない情報も多いので今後の発表に注目だ。当サイトではプロトタイプ機の外観から考察も行っているので、気になる方はそちらもご覧いただければと思う。
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Topic(2)EOS Rシステム用交換レンズの開発も順調
EOS R5の発表にあわせ、2020年中の発売を目指して計9機種のRFレンズの開発が進められていることもアナウンスされた。まずはそのうちの1本、標準ズームレンズ「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」が4月に登場。優れた携帯性と使いやすい焦点距離で、スナップやポートレート、風景、マクロ撮影など多彩なシーンで活躍が期待される。マクロ撮影機能「Center Focus Macro」を搭載しており、ワイド側で被写体に近づいて周辺を大きくぼかしたような描写を楽しめる点がユニークだ。
そのほか、開発中のレンズとして発表されたのは「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」と同レンズに装着可能な「エクステンダー RF1.4×」「エクステンダー RF2×」。いずれも外観のみで、詳細な仕様は未公表となっている。
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Topic(3)基本性能が着実に進化したフラッグシップ一眼レフ「EOS-1D X Mark III」
(開催は延期になってしまったが)オリンピックイヤーということで、デジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル「EOS-1」シリーズの最新機種「EOS-1D X Mark III」が2月に発売となった。新開発の有効約2010万画素フルサイズCMOSセンサーと新映像エンジン「DIGIC X」を採用し、従来機種よりも基本性能が大幅に向上。AF・AE (自動露出制御) を追従させながらの撮影では、光学ファインダー撮影時で最高約16コマ/秒、ライブビュー撮影では最高約20コマ/秒の高速連写を達成している。
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Topic(4)上位機のAFと操作性を受け継いだエントリー一眼レフ「キヤノン EOS Kiss X10i」
エントリー向けの新製品としては、デジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X10i」が発表されている。約2410万画素CMOSセンサーと映像エンジンDIGIC 8を搭載し、ミドルクラスの機種に迫る高精度なAF性能を備えた注目モデルだ。ボディ背面にサブ電子ダイヤルと「EOS 90D」(2019年9月発売) にも採用されている「AFスタートボタン」を採用し、操作性も向上している。なお、当初は4月下旬発売の予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により発売時期が2020年6月下旬に延期された。
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Topic(5)新クラウドサービス「image.canon」始動
新製品以外でのトピックとしては、4月からサービスを開始したクラウドサービス「image.canon」が挙げられる。これはカメラとクラウドが一体化する「コネクテッド・カメラ」をコンセプトとした新しいクラウドプラットフォームで、カメラからWi-Fi経由で静止画・動画を「image.canon」に自動転送・保管し、そこからスマートフォンやPCへの自動転送、SNSでの共有、外部サービスとの連携ができるようになるというもの。
オリジナルデータを容量無制限で30日間保存でき、それ以降もアップロード時に自動生成される最大長辺2048ピクセルのサムネイル画像は残る。長期間オリジナル画質で保管したい場合は、10GBのストレージへの移行操作を行うことで可能になる。利用料は無料で、キヤノンのデジタルカメラおよびフォトプリンターSELPHYのユーザーが利用できる。
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