CP＋の中止やショールームの休館、発売日の見直しなど、カメラ業界においても新型コロナウイルス感染症の影響はさまざまな面に及んでいる。ただ、このような状況のなかでも興味深い新製品が各社から登場している。今回は、2020年の1～4月に発表・発売された注目製品を中心に、主要カメラメーカー各社のトピックを振り返っていく。今回はオリンパス編！
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Topic(1)最高7.5段の手ブレ補正を実現した「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III」
今春のオリンパスの目玉といえば、やはり2月に発売となった「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III」だろう。新画像処理エンジンTruePic IXと約2037万画素のLiveMOSセンサーを搭載したOM-D E-M1シリーズ最新モデルで、もう1つのプロフェッショナルモデル「OLYMPUS OM-D E-M1X」譲りの高いスペックを誇る。特にボディ内5軸手ブレ補正機構をレンズ内手ブレ補正機構とシンクロさせる「5軸シンクロ手ぶれ補正」の補正効果は最高7.5段 （ボディ単体では最高7段）と非常に強力だ。
そのほか、5000万画素相当の高解像画像を手持ちで撮影できる「手持ちハイレゾショット」やスローシャッター効果が得られる「ライブND」、AF/AE追従で最高18コマ/秒の高速連写、天体撮影の超高精度オートフォーカスを可能にする「星空AF」など、プロフェッショナルモデルにふさわしい多彩な機能を備えている。
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Topic(2)F4通しとは思えない超小型設計の標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」
マイクロフォーサーズ機用の交換レンズとしては、3月に標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」が登場。高い防塵・防滴性能を備えた「M.ZUIKO PRO」シリーズの1本で、約190点におよぶ部品の材料や加工精度を追求し、高密度に実装することで最大径63.4mm×全長70mm、重さ約254ｇというコンパクトさを実現している。
最短撮影距離は広角端で12cm、望遠端は23cm。ズーム全域で最大撮影倍率0.5倍 (35mm判換算) のマクロ撮影が可能となっている。被写界深度の深い写真をカメラ内で合成する深度合成モードにも対応する。
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Topic(3)ステイホーム中の写真愛好家に向けてさまざまなコンテンツを発信
新型コロナウイルス感染症の影響によりイベントや外出の自粛が続くなか、カメラ・用品メーカーのなかには写真愛好家のためにセミナー動画や家でも楽しめる撮影術などのコンテンツを配信しているがところがある。なかでもオリンパスはこうした取り組みに積極的で、中止となったCP＋2020で行う予定だったセミナーをYouTubeで期間限定配信しているほか、臨時休館中の「オリンパスプラザ」の公式Facebookアカウントにて「おうちで写真を楽しむヒント」を発信するなどしている。
ユニークな取り組みとしては、オリンパスのカメラに搭載されているライブコンポジット（比較明合成）機能を使って自宅で撮影した星の写真をInstagramで募集する「おうちで星空キャンペーン」を実施中だ。応募者のなかから抽選で1名に大口径単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」、10名にオリジナルグッズがプレゼントされる。この撮影のために外出しては元も子もないので厳禁だが、ライブコンポジットを使用していれば過去に自宅以外の場所で撮った写真も応募可能となっている。
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