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設定1つで写真の印象が変わる! 「クリエイティブスタイル」の使い分け【ソニー「Imaging Edge」簡単ガイド】

ソニーのミラーレスカメラやコンパクトデジタルカメラ利用者に無償で提供されるアプリケーションソフトウェア「Imaging Edge(イメージングエッジ)」。その機能の1つ「Edit」では、RAWやJPEG、TIFFファイルを取り込んで画像の調整を行うことができる。今回は「クリエイティブスタイル」について解説する。

※JPEGやTIFFファイルの場合、RAWデータに比べると調整できる項目は限られます

 

写真の彩度や階調、シャープネスを変更する機能

[クリエイティブスタイル]は、写真の彩度やコントラスト、シャープネスを調整する機能だ。プリセットされている[スタンダード]や[ビビッド]、[ニュートラル]、[ポートレート]といった項目から任意のものを選択するだけで、全体の色合いなどが切り替わる。選べるプリセットの数は、最近のαでは13種類程度。古いαでは6種類程度の場合もある。

▲初期設定は[撮影時設定]となっており、撮影時にカメラ上で選択したクリエイティブスタイルが選ばれている。この文字の上をクリックし、表示されたプリセット項目から好きなものを選択する。

 

使いこなし(1)13種類のクリエイティブスタイルを場面や表現意図に応じて使い分けよう

同じ写真でもクリエイティブスタイルを切り換えるだけで、彩度やコントラスト、シャープネスが変化し、違った雰囲気の写真に仕上げられる。被写体や表現意図に応じて最適なものを選択するといいだろう。以下の作例は「α7R Ⅳ」で撮影したもの。

 

<スタンダード>

標準的な彩度とコントラスト、シャープネスになる。幅広いシーンに適している。

 

<ビビッド>

彩度とコントラストがやや強めになる。花や新緑、青空、海などをより印象深く表現しやすい。

 

<ニュートラル>

彩度とコントラスト、シャープネスがやや控えめになる。落ち着いた雰囲気に仕上げられる。

 

<ポートレート>

肌色がややマゼンタぽくなり、コントラストは弱め。肌のトーンを美しく表現したいときなどに適している。

 

<風景>

ビビッドよりもさらに彩度とコントラスト、シャープネスが強め。遠景をくっきりさせたいときにも役立つ。

 

<クリア>

ハイライト部の抜けがよく、透明感のある雰囲気を表現しやすい。ただし白とびしやすい点は注意したい。

 

<ディープ>

色合いがいっそう濃厚になる。重厚感や存在感といった重みのある表現に適している。

 

<ライト>

明るく、すっきりとした色表現になる。爽快感や軽快感などを出したいときに役立つ。

 

<夕景>

夕焼けの赤みがいっそう強調される。

 

<夜景>

コントラストがやや低めになる。夜景での白とびや黒つぶれを最小限に抑えやすい。

 

<紅葉>

紅葉の赤や黄色をいっそう鮮やかな色合いで表現できる。

 

<白黒>

白黒のモノトーンになる。白黒フィルムで撮影したような印象を生み出せる。

 

<セピア>

セピア色のモノトーンになる。ノスタルジックな雰囲気に仕上げられる。

 

使いこなし(2)プリセットがやや少ない旧機種では[スタンダード]を基本にして後から微調整しよう

旧機種で撮影したRAW画像の場合、選べるクリエイティブスタイルはやや少ない。上手くフィットするスタイルがない場合は、撮影時に[スタンダード]を選んでおき、[ホワイトバランス]や[コントラスト]、[色調]など、「Edit」の他の機能を使って調整していこう。この作例は「α55」(2010年発売モデル)で撮影したもの。

 

<スタンダード>

 

<ビビッド>

 

<ポートレート>

 

<風景>

 

<夕景>

 

<白黒>

 

【参考本紹介】

ソニー イメージングエッジ完全マスター

ソニー イメージングエッジ完全マスター

ソニー純正画像ソフト「Imaging Edge (イメージングエッジ)」のガイドブック。ミラーレスカメラ“α”シリーズをはじめとするデジタルカメラユーザー向けにソニーが無償提供しているイメージングエッジの使いこなし方がわかる。特にRAW現像は、プロの画像調整テクニックを詳しく紹介。カメラとスマートフォンの連携もわかりやすく解説している。

2019年12月24日(火)発売
A4判 オールカラー130ページ
本体 2,500円(税別)
ISBN 978-4-05-611548-2

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