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ソニー「Imaging Edge(イメージングエッジ)」を使った画像チェック~現像出力までの手順をおさらい!

ソニーのミラーレスカメラやコンパクトデジタルカメラ利用者に無償で提供される「Imaging Edge(イメージングエッジ)」は、3つのパソコンアプリケーションとモバイルアプリが連係して動作するソフトウェアシステム。それぞれの使い方をマスターすれば、撮影から画像確認、セレクト作業、補正・現像から保存までをスムーズに行うことができる。今回は、そのうちの2つの機能「Viewer」「Edit」を使ってRAW画像の確認から現像出力するまでの手順を紹介しよう。

 

スムーズにRAW現像を行うために大切なことは、まず写真を細部までチェックしたうえで、どのような調整を行うかを事前に決めておくこと。行きあたりばったりで作業するのではなく、自分のなかでしっかりと方針を決めておけば、より効率よく作業を進められる。

 

1.RAW画像を開く

まずは「Viewer」でフォルダー内のRAW画像を一覧表示し、現像するカットを決めて「Edit」に転送しよう。1枚のRAW画像を開きたいときは、サムネールをダブルクリックすること。複数の画像をまとめて開きたいときは、複数のサムネールを選択した状態で[編集]メニューから[調整モードで開く]を選ぶ。または、ツールバーから[Editを起動する]を選択する方法でもよい。

▲「Viewer」上で現像したい画像のサムネールを複数選択すれば、それらをまとめて「Edit」に転送できる。

 

2.RAW画像を確認する

「Edit」でRAW画像を開いたら、全体だけでなく細部もじっくりとチェックして、どのような調整を行うかを決めよう。表示サイズは、ツールバーのボタンを押すことで[ウィンドウサイズに合わせる]と[ピクセル等倍]の切り換えができる。また必要に応じて[ヒストグラム]を表示したり、[黒つぶれ表示]や[白とび表示]を選んだりして、明るさが最適かどうかを確認する。

▲やみくもに調整するのではなく、まずは画像をきちんと確認し、どのような調整を加えるとよいかを決めよう。

 

3.全体の明るさや色などを調整する

「Edit」の画面右側(または左側)に各種の調整パレットを表示し、必要な調整を行っていく。順番は、[明るさ]や[ホワイトバランス]、[クリエイティブスタイル]など全体の明るさと色にかかわる調整を先に行うのがおすすめだ。[2画面表示]や[バージョンスタック機能]を利用して、調整の前後を見比べながら作業を進めるとよい。

▲[明るさ]や[ホワイトバランス]、[クリエイティブスタイル]など全体のイメージにかかわる補正は、調整の最初の段階でやっておこう。

 

4.細部を調整する

全体の明るさや色などが決まったら、[シャープネス]や[ノイズリダクション]、[レンズ補正]など細かい部分の調整も行っていく。細部を調整する際は、効果を正確に確認するため、[表示]メニューから[ピクセル等倍]を選んで表示サイズを大きくすること。なお、いずれの調整も必要に応じて調整をやり直しても構わない。調整を繰り返しても画質が劣化しないことはRAW画像のメリットだ。

▲続いて画像を大きく表示したうえで、[シャープネス]や[ノイズリダクション]といった細かい部分の調整を行う。

 

5.現像出力する

すべての調整が終わり、狙いに合った状態に仕上がったら、[現像出力]を行う。[現像出力]とは、RAWファイルを、一般的なファイル形式であるJPEGまたはTIFFファイルに変換して書き出すこと。[現像出力]を行えば、ほかのアプリケーションでも写真を開くことが可能になる。RAWファイルについては[上書き保存]をすることで、さまざまな調整を加えた状態で保存できる。

▲最後に[ファイル]メニューまたはツールバーから[現像出力]を選択し、RAW画像をJPEGまたはTIFFファイルとして書き出す。

 

【参考本紹介】

ソニー イメージングエッジ完全マスター

ソニー イメージングエッジ完全マスター

ソニー純正画像ソフト「Imaging Edge (イメージングエッジ)」のガイドブック。ミラーレスカメラ“α”シリーズをはじめとするデジタルカメラユーザー向けにソニーが無償提供しているイメージングエッジの使いこなし方がわかる。特にRAW現像は、プロの画像調整テクニックを詳しく紹介。カメラとスマートフォンの連携もわかりやすく解説している。

2019年12月24日(火)発売
A4判 オールカラー130ページ
本体 2,500円(税別)
ISBN 978-4-05-611548-2

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