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超大口径「アンダーF1.0」レンズが面白い! いま買える単焦点14選

ミラーレスカメラの時代になって、開放F値1.0よりも明るいアンダーF1.0の超大口径レンズが数多く登場してきています。アンダーF1.0レンズの写りはどんなものなのか? 使いこなし方は? 前編では、撮影前のカメラ設定と、いま手に入る14本のアンダーF1.0単焦点レンズを紹介します。

超大口径「アンダーF1.0」レンズが面白い!

  1. 超大口径アンダーF1.0のレンズとは?
  2. 使いこなしのコツはカメラの設定変更にあり
  3. アンダーF1.0単焦点レンズ 14本
  4. アンダーF1.0レンズでスナップを撮る!
  5. アンダーF1.0レンズで夜景を撮る!
  6. アンダーF1.0レンズでテーブルフォトを撮る!

超大口径アンダーF1.0のレンズとは?

光を取り込む量と被写界深度をコントロールするのが「絞り」の役割。F値が小さいほどレンズを通る光の量が多くなり、明るいレンズとなる。ちなみに絞りの値は、F値=焦点距離÷有効口径 で求めることができる。F1.0は一般に「人間の目と同じ明るさ」と言われており、アンダーF1.0のレンズとは、それを超える明るさのレンズということだ。

撮影用のレンズとしては、かつてNASAが発注したとされるカールツァイスの「Planar 50mm f/0.7」が、もっとも明るいレンズだった。現行品では、フォクトレンダー「SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical」がある。

SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical
フォクトレンダー SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical

使いこなしのコツはカメラの設定変更にあり

被写界深度が極端に浅くなるアンダーF1.0レンズでは、ピント合わせが重要になる。アンダーF1.0レンズはどれもマニュアルフォーカスのレンズなので、カメラの設定をマニュアル仕様に変えて使うのがいい。

具体的にはカメラの「MFアシスト」機能を活用する。手持ち撮影の場合は、ピントを拡大表示にするよりもピントの合った部分の輪郭を強調表示するピーキング機能を使う方が、ファインダーや液晶モニターで確認しやすい。

また、レンズメーカー製のレンズを装着した場合には、カメラがレンズを認識しない場合がある。「レンズなし」の状態でシャッターが切れるように設定するのも忘れないようにしよう。

まずはカメラの設定をマニュアル仕様に切り替えて撮影の準備!

■MFアシスト

設定メニューで「MFアシスト」をONにする。「ピント拡大」と「ピーキング」を選択することができる。

MFアシスト

■ピーキング

ピントが合った部分の輪郭を強調表示する機能。機種によっては強調する色や強さを変更することもできる。

ピーキング

■ピーキング表示

ピーキングで輪郭強調した状態。ピントが合った部分がわかるので、マニュアルでのピント合わせが格段にしやすくなる。

ピーキング表示

■レンズなしレリーズ

カメラがレンズを認識しない場合には、レンズを装着していなくてもシャッタが切れるように「レンズなしレリーズ」を許可にする必要がある。

レンズなしレリーズ

■ISO感度設定

カメラがレンズを認識しないとレンズの絞り値が露出設定に連動しないので、ISO感度をオートに設定する。必要に応じて上限の感度を抑える。

ISO感度設定

■モニター表示

通常時、液晶モニターの明るさは「露出補正」と連動している。暗い中でのピント合わせに便利な「LVブースト」など、扱いやすい設定にしておこう。

モニター表示

※モニター画像は「ソニー α7 III」「オリンパス OM-D E-M5 Mark II」のものです。

 

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