【15:00】コーヒータイム
歩き回ったら、のんびりとコーヒーブレイク。キャンプでは時間を楽しむことが一番の醍醐味といえるだろう。作業に追われていても、あえて休息を挟むことでキャンプの楽しみが倍増する。普段の生活では飲まないようなドリンクに挑戦してみるのもいい。じっくりと手間をかけるほど満足度は向上する。また、リラックス効果も期待できる。
「考えるコト」を放棄してコーヒーでリラックス
お茶の世界でも野点という作法があるように、自然を感じながら飲み物を準備するのは格別だ。コーヒーの淹れ方には、ドリップ、パーコレーター、エスプレッソなど、いろいろな方法があって、自分の好みを探すのも楽しい。人によっては、キャンプサイトで豆を焙 煎するところから始める人もいるくらいだ。一杯のコーヒーから次の撮影アイデアが浮かぶかも!?
今回はオーソドックスなドリップに挑戦。豆を挽き、フィルターを準備して、お湯を注ぐ。野外でドリップすると、ドリッパーの温度が一気に下って味が安定しないので、お湯の追加タイミングが難しい。何度か繰り返して、ちょうどいいタイミングを身につけよう。
みんなが落ち着いたころ、コーヒーを淹れると、最高のおもてなしにもなるだろう。コーヒードリップは、その行為自体を楽しめるのが、最大の魅力ともいえるかもしれない。ゴリゴリと豆を挽く感触、お湯を注いだときのかすかな音、そして、ドリップされたコーヒーの香りが広がり、みんなが最高の笑顔でこっちを眺めてくれるのだ。
時間はたっぷりある! いろいろな被写体に目を向けてみよう
今回はカメラを持って出かけているので、どんなシーンを切り取ろうかとサイトの回りをキョロキョロと見てしまう。テントの中、遠くの山、友人の笑顔、被写体を見つけたら、バチリと一枚。いやいやカメラの設定がイマイチと思ったら、いつも以上に時間をかけてカメラの設定をいじってもいいだろう。なんていったって、今回は自由な時間がたくさんあるキャンプにやってきたのだから。
富士山写真は 「手前に何か」を入れ込もう
富士市には富士山の眺望がよい茶畑が広がっている。4〜5月はお茶の新芽が瑞々しく、残雪をいただいた富士山との調和が美しい。
カメラやスマホの充電以外にも使える! ポータブル電源があると便利
ポータブルバッテリーを用意しておけば心強い。バッテリーにはサイズと出力に違いがあって、容量300Wh程度が持ち運びにもスマホの充電やカメラのバッテリーバックアップにもちょうどいいサイズといえるだろう。
AC100Vが使えるタイプが多いので、朝晩が冷え込むなら、電気毛布を使って快適な寝床を準備しておくこともできるのだ。
ナビゲーター
渡辺圭史 (アウトドアライター・編集者)
小学生の時にキャンプを始め、大学卒業後はアウトドア用品メーカーに就職。その後、出版社勤務を経てキャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーの編集者兼ライターとして活動中。「アウトドア」をキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。愛車は車中泊仕様としてDIYでアップデートを重ね続けている軽バン。
後編では、ディナータイムから夜の撮影タイムの過ごし方をレポートします。