オープンからちょうど1年となる新宿 北村写真機店は、新宿駅東口に近く、アクセスはとても便利。一見するとカメラ店とは思えない、スタイリッシュな外観だ。店舗4階の中古コーナーに伺った。
中古品はおよそ8000点! デジタルとフィルムは6:4
ショーケースにずらりとカメラやレンズが並び、その数はなんと約8000点。「中古品の約6割がデジタル、4割がフィルムです。デジタルはソニーと富士フイルムが人気で、ソニーはα7 IIとα7 III、富士フイルムはX-S10とX-E4がよく売れています」と中古担当の大澤さん。
新品カメラは2階、中古は4階、買取や修理は5階
店内は地下1階から6階。新品&中古のカメラ・レンズから、グッズ、イベントスペース、さらにブックラウンジまである。どのフロアも落ち着いた雰囲気で、女性ひとりでも入りやすい。写真は中古コーナー。
中古デジタルはソニーや富士フイルムが人気
ずらりと並んだソニーα7シリーズ。人気の高さがうかがえる。富士フイルムは「フィルムシミュレーション」機能がフィルムの色を出したい若者に支持されているそうだ。
来店者の6~7割は20代から30代、若者文化への貢献を目指す
フィルムカメラは20〜30代の若い人に需要がある。「ニコン FM2」や「オリンパス OM-1」など機械式のマニュアル一眼レフが定番だが、「キヤノン オートボーイ」をはじめとするフィルムコンパクトも依然として人気がある。
また、アダプターでオールドレンズを装着する人も多い。特に単焦点35mm〜50mmのタクマー、キヤノンFD、AIニッコールは大人気だそうだ。そのため数が少ない。欲しいレンズを見つけたら逃さないようにしよう。
「若い方はスマホできれいな写真が撮れるのが当たり前の世代。あえてフィルムカメラや古いレンズで、それとは異なる写りを期待して来店されます」と大澤さん。フィルムカメラの人気、オールドレンズ人気はまだまだ続きそうだ。
「当店は買い取りも行なっています。お使いになっていないフィルムコンパクトや一眼レフ、古いレンズがありましたら、ぜひお売りください。出張買い取りも可能です」。古いコンパクトカメラは見向きもされないのではと思わず、持ち込んでみると意外な金額になるかもしれない。
フィルムカメラで根強いライカやニコンも充実
2~3万円代のニコンやオリンパスの一眼レフはニーズがある。露出計のない、すべてマニュアルが面白いと、「ライカ M3」を選ぶ人もいるとか。
中判は「ペンタックス 67」が「大きくてカメラ感がある」と、いま人気。
オールドレンズは試し撮り可能、売れ筋は標準系
オールドレンズは標準系の単焦点レンズが売れている。肉眼に近い雰囲気で撮れて、スナップに使いやすいのが魅力だそうだ。自分のボディを持参すれば、試し撮りも可能。
スタッフのおすすめはコレ!
豊富なラインナップのマウントアダプター
ミラーレスにオールドレンズを装着するのに欠かせないのがマウントアダプター。同店ではキタムラグループの中で最も種類が揃っており、試用もOK。3千円台で購入できる安価なものも増えて、オールドレンズがどんどん身近になってきた。
見つけた! 藤井カメラマンの気になる商品
安原一式 (T981) YASUHARA 50mm F2.8
安原一式 (T981) は、1999年に安原製作所から発売されたレンジファインダー機。ボディは通常シルバーだが、ブラックは限定100台ととても珍しい。セットの安原レンズも数が非常に少ない。ライカスクリューマウントなので、さまざまなボディに装着できる。50mmレンズとセットで238,200円 (税込)。
新宿 北村写真機店
住所 東京都新宿区新宿3-26-14
営業時間 10:00~20:00 (時短営業中)
定休日 年中無休
TEL 03-5361-8300
交通 JR新宿駅 東口より徒歩4分、東京メトロ丸ノ内線 新宿三丁目駅より徒歩1分
※掲載した商品や価格は取材時のものです。