2021年は少しずつ良い方へ変化の兆しが見え始めた1年でした。2022年は久しぶりに楽しい写真ライフを過ごせることを願って、プロ写真家やカメラライターに「2021年に買ってよかったモノ」を一斉調査しました。さあ、どんなアイテムが出てくるかお楽しみに!
青柳敏史さんの2021ベストバイ「ラストライト ハロコンパクト ディフューザー 82cm」
コレいい! イベント撮影で見て速攻で買いに走った
先日、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで開催されたCAPA創刊40周年記念イベントの状況撮影を担当したのですが、その時に山岸伸さんがLEDライトの光を柔らかくするために使っていたアイテム「ラストライト ハロコンパクト ディフューザー」が気になって、思わず休憩中に3階のカメラ売り場まで行って買ってしまいました。
実はこのアイテム、2019年に開催された「CP+2019」の取材の時に見かけて自分でも記事にしていたのですが、その後は見事に忘れていました。今回山岸さんが使っているのを見て、実際に買ってから思い出しました。
直径82cmからスティック状のコンパクトサイズに折りたためる
さて、それはそうとこのディフューザー、見てのとおり透過光タイプのレフ板なのですが、組み立て方が独特。キャンプをやっている方はわかると思うのですが、テントのポールのようにゴム紐が通してある短い棒を繋いで丸いフレームを作ります。その後で、そこに専用の布を張ってレフ板が完成します。今回私が買ったのは「光を透過させて拡散させるタイプ」ですが、そのほかに銀レフタイプや、銀と白の中間くらいの反射率のものもあります。フレームはすべて同じなので、必要なタイプの布だけ買い足していくこともできます。
普通のレフ板だと、折りたたんでも元の1/3くらいのサイズ (80cmのレフ板なら30cmくらいの円盤状) にしかならないので、カメラバッグに入れるのに苦労しますが、これだとフレームと布を丸めればコンパクトな折りたたみ傘くらいのサイズにまとめることができるので、カメラバッグに入れるのも簡単です。
商品撮影にも活躍、手放せないアイテムに
また、このフレームは移動時以外にもメリットがあります。よく見る丸いレフ板はフレームが弱く、片手で持って使うことが難しいため、アシスタントに持ってもらったり、専用のフレームに付けたうえで三脚などを使って支えないといけないのですが、このレフ板のフレームは結構しっかりしているので、片手で持って使えますし、フレームに三脚ネジ穴があるので、三脚やスタンドなどに付けて使う事ができて便利なのです。
私は主にライトの光を拡散させるのに使っています。ポートレートを撮影するには小さいLEDのパネルライトでも、このディフューザーで拡散させるとちょうどいいくらいの柔らかい光になります。
また、商品撮影の時にトップライト (商品を上から照らすライト) をソフトにするのにも使っています。今まではスタンドを何本も使ってトレーシングペーパーを貼っていたのですが、これならスタンド1本で固定でき、好きな角度に調整もしやすく、準備時間も短縮されました。今ではもっとも手放せないアイテムの一つになっています。
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