特集

スマホの「カメラ力」に注目! 写真が撮りたくなる7つの進化ポイントとは?

スマートフォンのカメラ機能の役割は大きい。カメラ・写真ファンであっても、その便利さを享受していることだろう。侮りがたい最新スマートフォンの「カメラ力」を紹介しよう。

スマホのカメラ力
「カメラ力」の高いスマホが増えてきた。

目次

  1. スマホの「カメラ力」に注目! 写真が撮りたくなる7つの進化ポイントとは?
  2. 写真ファンにおすすめしたい「カメラ力」の高いスマホ7選

写真が撮りたくなる! 最新スマホの進化ポイント

① 画像処理で背景をぼかす撮影モードがある

スマートフォンのカメラは、小さいセンサーで実焦点距離も短いため、被写界深度は深め。そこで背景を画像処理でぼかす機能がある。この写真はベンチにピントを合わせ、「背景ぼかし」モードで撮影している。なお、スマートフォンによっては「ポートレート」モードとして用意されている。

スマホのカメラ力
ライカ LEITZ PHONE 1 6.85mm (19mm相当) オート F1.9 1/100秒 ISO51 WB : オート 背景ぼかし JPEG

② 高画素センサーを画素加算で描写に生かす

高画素化はスマートフォンの世界にも及んでいる。ただし、単純にそのまま高画素で記録する目的というよりは、トリミングして望遠効果を狙ったり、複数画素を1つにまとめて画質向上のために使うことが多い。写真は「Pixel 6 Pro」の望遠カメラで撮影。4800万画素センサーからの約1200万画素の記録で、細部の解像に不自然さは少ない。

スマホのカメラ力
グーグル Pixel 6 Pro 19mm (104mm相当) オート F3.5 1/123秒 ISO158 WB : オート JPEG
スマホのカメラ力
部分拡大

③ RAWデータで撮影して「作品」に仕上げる

最近のスマートフォンではRAWでの保存に対応していることが多い。ほとんどがDNG形式なので、汎用のRAW現像ソフトが利用できる。スマートフォンのお任せ撮影もいいが、手を入れて作品に仕上げるのも楽しい。画面は「Leitz Phone 1」で撮影したRAWデータを「Adobe Camera RAW」で編集しているところ。

スマホのカメラ力

④ 複数枚撮影&合成処理で暗い所を手持ちで写せる

「夜景モード」といった暗所撮影専用モードも用意されている。撮影状況や被写体の動きに応じて、シャッター速度を調整したり、被写体のブレを検知したり、さまざまな処理をしつつ複数枚撮影して合成し、暗所でもブレを抑える。手持ち撮影でも躊躇なく撮影できる。この写真はほぼ真っ暗な夜の公園で撮影した。

スマホのカメラ力
グーグル Pixel 6 Pro 6.81mm (24mm相当) オート F1.8 1/4秒 ISO1669 WB : オート 夜景モード JPEG

⑤ スマホでレタッチがカンタン

「Pixel 6 Pro」のフォトアプリに搭載されている「消しゴムマジック」を使用。囲んだ部分を消せ、自動でどこを消すか提案もしてくれる。「Adobe Photoshop」のコンテンツに応じた塗りつぶしと同様の機能だ。そのほか、定番の「Snapseed」など各種レタッチソフトも充実。パソコンで処理するのに比べ、手軽にサクっと調整できるのはスマートフォンの魅力。

スマホのカメラ力

スマホのカメラ力

矢印

スマホのカメラ力
グーグル Pixel 6 Pro 6.81mm (24mm相当) オート F1.8 1/179秒 ISO32 WB : オート JPEG

⑥ 小型センサーだから近接撮影もお手のもの

スマートフォンのカメラは最短撮影距離が短く、比較的近づいて撮影できる。マクロというほどではないが、手元にあるものを割と大きく写せる。テーブルの料理も席から立ち上がらずに手軽に撮影でき、デジタルズームなどを併用すれば拡大率も向上する。なお、最近の交換レンズの最短撮影距離が短くなっているのは、スマートフォンの影響があるそうだ。

スマホのカメラ力
ソニー Xperia PRO-I 6.64mm (24mm相当) プログラム F2 1/100秒 ISO1000 WB : オート JPEG

⑦ 望遠レンズ&電子ズームで望遠撮影ができる

かつてスマートフォンの弱点といえば望遠域だった。しかし、最近では屈曲光学系を使い望遠カメラを搭載したものも増えてきている。画質劣化は免れないが、デジタルズームと併用すればかなり遠くのものを大きく写せる。「Pixel 6 Pro」でデジタルズームを併用。

スマホのカメラ力
グーグル Pixel 6 Pro 19mm (デジタルズーム併用で480mm相当) オート F3.5 1/232秒 ISO53 WB : オート JPEG

カメラ機能がウリのスマホが増えてきた

スマートフォンのカメラは便利だ。撮って、見れて、そのままシェアできる。その進化は目覚ましく、新製品のアピールポイントといえば、カメラ機能がメインということも少なくない。

また、ここ数年のトレンドとしては多眼化が挙げられる。スマートフォンではどうしても厚さの制約があり、光学ズームレンズの搭載は難しい。そこで広角や望遠など、画角の異なる複数のカメラを搭載するようになってきた。交換レンズの多様性にはかなわないが、それでも幅広いシーンに対応できる。

センサーサイズの大型化も目覚ましい。1型センサーやそれに迫る1/1.3型センサー搭載機も増えてきている。ちょっとした高級コンパクト機並みのセンサーサイズだ。光学/センサーシフト式の手ブレ補正も当たり前のように搭載され、ブレブレの写真を量産することも減っている。

カメラファンもスマホをうまく使いたい

もはやスマートフォンだからとバカにする人はいないだろうが、どこか下に見てはいないだろうか。画像処理も向上しており、自動で施される暗部補正など、手軽に使えるカメラとしての地位は確立されたといっていい。

スマートフォンも写真を撮る道具に変わりはない。スマートフォンもまたカメラなのだ。絞りがないとか、被写界深度が深いとか、レンズ性能に制限があるとか、いわゆるカメラとは異なる部分もあるが、いつでも携帯していて素早く取り出せ気軽に撮れるアドバンテージは決して小さくない。その特性をうまく生かして活用したい。

 

〈写真・解説〉猪狩友則