特集

【2022ベストバイ】5千円以下で買ったワークマンの防寒ジャケットがスグレモノだった!

世界的に波乱の年だった2022年。2023年こそは明るく楽しい写真ライフが実現できることを願って、プロ写真家の皆さんに「2022年に買ってよかったモノ」を一斉調査しました。番外編として、編集スタッフの買ってよかったモノを紹介します!

CAPA編集部・稲葉利二の2022ベストバイ「ワークマン 透湿防水防寒ジャケット BIKERS」

【2022ベストバイ】稲葉さん

撮影のためバイク用防寒ジャケットを購入

ここ数年、ワークマンが人気だ。その魅力に最初に気が付いたのはバイク乗りだという。AEGIS (イージス) というレインスーツ (雨ガッパね) がバイク便などで使われ、その機能性の優秀さに口コミで広がっていったらしい。

ずっと興味はあったのだが、何せ雨が降りそうな日は必ず避け、冬ともなれば12月に入ったらすぐさま降りてしまう軟弱ライダーなので、レインスーツも10年もの (一応持ってる)、冬装備はほぼなしという状態が続いていた。どうしても冬にバイクを出す必要に迫られると、持っている上着をかき集め、決死の覚悟で冬の寒空に飛び出していった、ということが数年に一度くらいは起こるのだが……。

ところが、仕事でアクションカメラの記事を担当する機会があり、冬にバイクに乗る必要に迫られてしまった。一度試してみたいと考えていたのでいい機会とばかり、急遽「ワークマン」のお店の門をくぐることになった。バイク用冬ジャケットは3モデルくらいあったのだが、どこでも着れそうなクセのないデザインとカラー、値段も4,900円とリーズナブルなこの「透湿防水防寒ジャケット BIKERS (バイカーズ)」を選んだ。

【2022ベストバイ】稲葉さん

風を凌いで寒くない

すぐに山奥のワインディングや夜のレインボーブリッジなどを走り回って、なんとか動画収録は済ますことができた。ところで、風を受けて走るバイクの体感温度は外気温ー10℃前後と言われていて、なかなかの寒さ。しかしこのジャケット、普段+1枚くらいのインナーを着れば、夜のレインボーブリッジを走っても、確かに寒くないのである。

<そのときの動画がコチラ>

試着したときに中綿も薄く「これで冬大丈夫なのか?」と感じたのだが、全然心配の必要なし。ダウンのようにあったかいという感じはないのだが、風を受けても冷え込まないのだ。説明書に書いてあった「防風」ってこういうことか、と納得した (ちなみに安価なダウンは防風効果がないのですぐ冷える)。これは取材やロケにもいいかも♪

【2022ベストバイ】稲葉さん
GoPro 装着の図。

本格的なバイク用冬ジャケットは、インナージャケットと2重構造だったり、プロテクターが付いていたりと、重くかさばるのだが、このジャケットはとても軽くて、着心地がいい。冬の海でウインドサーフィンの取材があったが、快適に仕事をこなすことができた。

そして透湿防水という名のとおり、耐水圧15,000mm、透湿度5,000g / m2 / 24hというレインスーツに匹敵するほどの防水性を備えているので、小雨くらいなら余裕で耐えられる。バイクで雨に遭遇するとすぐにビショ濡れになってしまうが、急な天候の変化にも対応できるだけの時間は稼いでくれる (一度体験済み)。地上での取材でちょっと雨に降られるくらいなら余裕で対応できそうだ。

便利なので今後、仕事での出動回数が増えそうだ。昨年は冬の間、このジャケットのおかげで何回かバイクに乗ることもできた。

【2022ベストバイ】稲葉さん
水はきれいに弾いて、水玉になる。

最後にイマイチな部分についても触れておくと、このジャケットは面ファスナーを多用している。フロントの合わせや袖などだが、ポケットまで面ファスナーになっていてちょっと使いにくい。あと生地がツルツルしていてストラップなどが滑る場合がある (これは仕方ないか)。そして耐久性もちょっと心配だ。

まぁ価格が価格なので、やれたら新調しろということだろう。そのころにはさらに進化していることだろうし……。ちなみにこのジャケットは、すでに販売は終了している模様。次は、そろそろ古くなりかけているレインスーツか電熱ジャケットか電熱グローブか!? 近々お店を再訪しなければ (笑)。

もちろんワークマンには、キャンプ用などを始め、さまざまなジャンルに向けた製品が揃っている。アイデア次第で使えるものは多いはず。一度ぜひ覗いてみることをオススメします!

〈文・写真〉稲葉利二