こんにちは!カメラ・写真大好き現役レースクイーンの沙倉しずかです!
カメラ歴はもうすぐ5年で、今もそしてこれからも永遠にカメラ勉強中です。
今年7月末に仕事で長野県を、そして8月初めに群馬県を訪れました。日帰りの仕事だったのですが、どちらも昼過ぎに仕事が終わって帰りの新幹線までまだ時間があったので、カメラを持って駅周辺を散策することにしました。……というのは建前で、普段行かない場所に写真を撮りに行きたいがために出張ありのお仕事を積極的にしているというのが本音です(笑)。
突然ですが私は子供の頃から商店街が大好きです。
美味しそうな食べ物やかわいい雑貨に目移りしながら歩くだけで、楽しいお祭りのような存在でした。
大人になった今では、商店街はスナップ写真を撮るのに最高の宝庫です。
私の住んでいる東京都内にも商店街はたくさんあります。昔ながらのお店と新しいお店が入り混じった幅広い年代に愛される商店街や、駅近でチェーン店が多く利便性の高い商店街、古びたお店が並ぶ昔の面影をたっぷり残した商店街など、その街によって様々な色があります。
では長野や群馬の商店街はどうなっているのかなと、観光名所には目もくれず、仕事が終わると一直線に商店街へ向かいました。
撮影機材は「SONY α7 III」と「TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III RXD」です。
地元の人に愛される古き良き商店街「権堂アーケード」(長野県長野市)
JR長野駅から徒歩10分ほどの場所にある「権堂アーケード」と呼ばれる商店街です。雨が降ったあとということもあり人通りはまばらでした。
商店街に1歩入ると目の前に広がる手作りの色鮮やかな七夕の飾りつけが印象的でした。作った人達の顔や様子が見えてきそうな温もりがあり、ひとつひとつ見入ってしまいます。こういった季節を感じる手作りの飾りつけは商店街ならではですね。
歩いていると昔ながらのレトロで魅力的なお店が次々と目に飛び込んできて、写真を撮る手が止まらずなかなか先に進めません。
商店街から中道に一本入るとそこには趣のあるスナックが立ち並んでいました。
昭和を感じるフォントや配色の看板がたまらなく好きです。
看板ひとつから、どんな人が働いていてどんなお客さんが足を運ぶのか、店の様子を想像するのが楽しかったりもします。ふと気付くと1時間以上も夢中で写真を撮っていました。
哀愁漂うノスタルジックな「高崎中央銀座商店街」(群馬県高崎市)
群馬県ではJR高崎駅から徒歩15分ほどの場所にある「高崎中央銀座商店街」へ。この商店街は映画やドラマの撮影に使われることも多いそうです。訪れたのは平日の昼間でしたがシャッターが閉まっているお店が多く、人通りもほとんどなく寂しい雰囲気が漂っていました。
みなさんがスナップ写真を撮っていてシャッターボタンを押すときはどんなときですか?私がスナップ写真を撮るときは、自分の中で違和感や疑問を感じたときが多いような気がします。
駅前や大通り沿いは近代的な建物が並んでいるのに、一本道を中へ入るとタイムスリップしたのかと思うような昭和を感じる商店街。なぜその名前をつけたんだろうと思う店名、独創的な色使いやフォントの看板、何を売っているのかわからない店、奥がどうなっているのか気になる少しだけ開いてるシャッター。入口に背を向けてラジオに集中する靴屋さんの店番をしているおばあちゃん。本屋さんの店主と何かを話し込むおじいちゃん。
まるで宝探しのように商店街を行ったり来たりきょろきょろしながら歩き、好奇心をくすぐられるお宝を見つけては写真を撮っています。そんな楽しさとともに、この先、商店街のこの景色はどう変わっていくのだろうかと寂しさを感じることもあります。そんな儚さも商店街の魅力と言えるかもしれません。
時代が変わってもどんな形であれ、商店街は残っていってほしいものです。
ときどき、「自分が住んでいるところは田舎だから写真を撮る場所がない」と言われることがあります。しかしそこに住んでいる人から見たら当たり前の景色でも、私のようによそから来た人にとっては、ただただ広い道、畑仕事をするおばあちゃん、大きいバッタでさえ、写真を撮りたくなる新鮮な景色だったりします。もしかしたら商店街も地元の人にとっては普段の生活で利用する商店街にすぎないかもしれません。もし自分が住む町に商店街があったら、カメラを持って宝探しをしてみてはいかがでしょうか?
文・写真 / 沙倉しずか
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沙倉さん撮影 / 編集部