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写真甲子園2026現地レポート② 高校写真部の日本一が決定! 熱い写真バトルに密着

【優勝】和歌山県立神島高等学校

ファースト公開審査会 : タイトル「あした」

写真甲子園2026優勝:和歌山県立神島高等学校「あした」(8枚組)

写真甲子園2026優勝:和歌山県立神島高等学校「あした」(8枚組)

ファイナル公開審査会 : タイトル「未来の記憶」

写真甲子園2026優勝:和歌山県立神島高等学校「未来の記憶」(8枚組)

写真甲子園2026優勝:和歌山県立神島高等学校「未来の記憶」(8枚組)

神島高校写真部は、放課後になるとカメラ片手にグラウンドへ。運動部の練習風景を撮影して、光や動きの捉え方、構図の作り方などを身に着けている。圧倒的な練習量と、それに裏打ちされた実力は全国的に知られており、写真甲子園では一昨年、昨年も本戦出場。ともに優秀賞を獲得している。しかし、これまで一枚一枚の写真はレベルが高いものの、組写真として見るとインパクトやストーリー性に欠け、本来の実力が発揮されたとは言いがたかった。

昨年は2年生で出場し、悔し涙を呑んだのが今年のキャプテン・濱本海里さん。優勝後の会見では「3年続けて出られるのは自慢でもありましたが、今のままでは優勝できないとも思っていました。3年間、写真甲子園で優勝することを目指して努力してきて、先輩が培った神島らしさを受け継ぎながら、自分たちのスタイルも表現できたのがよかったと思います」とコメント。

恵納崇監督も「昨年や一昨年できなかったことを、毎日部員たちと話し合ってきました」と話す。準優勝の大阪府立生野高校という良きライバルがいるからこそ奮起できたとも。

写真甲子園2026レポート
左から恵納崇監督、太田斗真選手、山根楓選手、キャプテン・濱本海里選手。

※記事初出時に、選手のお名前に間違いがありました。誠に申し訳ございません。

偶然を生かす強さが結果につながった

今回はファースト・ファイナルとも生野高校と神島高校が頭ひとつ抜け出していた印象だが、一方で前述の福井県立丹生高校や、部員がギャルに扮してストーリー仕立ての組写真を構成したトキワ松学園高校 (東京) など、周到な準備と演出を行う高校も目立った。

写真甲子園2026レポート

写真甲子園2026レポート
話題をさらったトキワ松学園高校。ファースト公開審査会でも自分たちで演出をした作品を仕上げていた。
写真甲子園2026優秀賞:トキワ松学園高等学校「ちぢまる」(8枚組)
トキワ松学園高等学校 ファイナル公開審査会の作品「ちぢまる」

 

昨年優勝した中越高校 (新潟) の影響もあると思うが、代表審査委員の野村恵子さんは「これからも演出やセットアップを試みる高校は増えるでしょう。ただ、限られた時間や場所でプランがうまくいくかというと、正直難しいと思います。そこで重要なのは “偶然撮れる写真” を出してくる強さなんです。トキワ松学園高校は自分たちらしさを捨てずに、偶然の出会いも生かしていました。神島高校は演出のないスナップだけど、その偶然を生かす強さがより高かったということです」

その神島高校について野村さんは「ファイナルは生野高校やトキワ松学園高校も素晴らしかったし、審査結果は本当に接戦でした。ただ、ファーストの結果がほかを圧倒していて、得点を合計するとトップは神島高校という結果になりました。神島は日頃から圧倒的な枚数の写真を撮り、大会への熱量も高かったと思います。そこが初日から本領を発揮して、ファーストで得点を稼いだ要因ではないでしょうか」と語った。

今回、旭川市街でのステージを取材中、神島高校の太田斗真選手が出会った人たちを撮影しているところに出くわした。撮らせてほしいと声をかけるまでの迷いがなく、断られたら丁重に謝りつつ、気分を入れ替えてすぐ次に向かう。そして撮らせてもらえる人に出会えば、巧みに距離感を詰めていく。

写真甲子園2026レポート

その様子は、まるで相手の存在すべてを自分のフレームの中へ収めてしまうかのようだった。このときの写真は発表された中になかったのだが、そのことを太田選手に尋ねると、あっさりと「テーマやほかの写真と合わなかったので」。

いい写真が撮れていたはずで、それは太田選手も「はい」と認めていた。それを補足するように、恵納監督は「ボツになった写真だけでもうひとつ作品が提出できます」。圧倒的な撮影量が自信を生み、また写真を信じることにつながっていると感じた。

 

熱戦の様子は『CAPA』11月号 Autumn (2026年9月17日発売予定) でも紹介します。どうぞお楽しみに!

 

〈協力〉キヤノンマーケティングジャパン株式会社
〈レポート〉鹿野貴司

 




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