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CAPAフォトコン学生の部 ピックアップレビュー【2026年11月号】審査員が気になった写真にアドバイス

『CAPA』本誌連動企画として公開している、CAPAフォトコンテスト「学生の部」ピックアップ作品レビュー。今回は『CAPA』2026年11月号で惜しくも選外となった作品の中から、審査員の中西敏貴先生が目を留めた “気になる作品” をピックアップしてアドバイスします。さらなるレベルアップのためのヒントが満載です!

〈講評〉中西敏貴

座標バグ

太田斗真 (和歌山県田辺市 / 17歳 / 和歌山県立神島高校 / 写真部)

「座標バグ」太田斗真さん
キヤノン EOS Kiss X9i EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM 絞りF5.6 1/50秒 ISO800

まさに意味不明な場面を見せられて、脳が「バグる」ような感覚に陥ります。モデルのうつろな視線も秀逸ですが、それにしても本当に意味不明。この作品は1枚で何かを語るのではなく、複数枚の組写真にすることで「意味不明の集合体」となり、より圧倒的なパワーを発揮するはずです。

応炎 (3枚組)

山口玲奈 (愛知県豊川市 / 豊川高等学校 / 写真部)

「応炎」(3枚組) 山口玲奈さん

「応炎」(3枚組) 山口玲奈さん

「応炎」(3枚組) 山口玲奈さん
キヤノン EOS R50

1枚目のカットが最高に魅力的です。「男子高校生の坊主頭って、こんなに美しい造形だったんだ」とハッとさせられました。2枚目もその流れを汲んでいるので、3枚すべてをそうした部位の造形美で構成していれば、作品としての完成度がさらに上がったのではないかと思います。

木と生きる (4枚組)

高畑佑成 (愛媛県新居浜市 / 16歳 / 愛媛県立新居浜高等学校 / 写真部)

「木と生きる」(4枚組) 高畑佑成さん

「木と生きる」(4枚組) 高畑佑成さん
キヤノン EOS RP RF35mm F1.8 MACRO IS STM 絞りF2.8、F4、F5.6、F16 1/4000秒、1/1000秒、1/200秒、1/50秒 ISO5000、800、1250、4000 WB : オート

非常に見応えのあるドキュメンタリー作品です。ここからさらに深化を目指すなら、職人さんの息遣いや作業場に漂う匂い、その場の空気感まで伝わってくるカットが増えるといいでしょう。人物の顔を減らしてでも、使い込まれた道具や手元のアップをはさむことで、より現場の熱量が伝わってきます。

 

※CAPAフォトコンテストの入賞作品と講評は『CAPA』2026年11月号をご覧ください。