シャッター速度優先オート(シャッター優先オート)は自動露出(AE)のひとつで、シャッター速度を選択すると、カメラが絞りを自動で適切なものに設定してくれる撮影モード。ニコンやオリンパス、富士フイルムなどは「S」、キヤノンやペンタックスなどは「Tv」とモードダイヤルに表記されている。
走っている人や噴水の撮影など、被写体の「静」「動」を調整したいときは、シャッター速度優先オートが最適。例えば、滝の流れの表現では、シャッター速度を遅くすれば糸のような水流に写せ、速くすれば水滴まで写し止めることができる。
▲キヤノンでは絞り優先オートを「Tv」と表記。「キヤノン EOS Kiss M」のモードダイヤル(上)と撮影モードガイド(下)。
▲シャッター速度の選択で動いているものの描写をコントロールできる。写真は上から1/60秒、1/250秒、1/500秒、1/2000秒で撮影したもの。シャッター速度を遅くすればするほど、動いている被写体のブレの量は大きくなり、速くすれば止めて写すこともできる。
写真/永山昌克