被写界深度が非常に浅い状況でフォーカスロックを利用してフレーミングを変えて撮影すると、ピント位置がわずかにずれてしまう。このズレの影響でピンボケになることがあり、これを「コサイン誤差」という。
主に、明るいレンズの絞り開放や近距離での撮影時に問題になりやすい。被写界深度が浅くなるときは、構図を決めた後にMFでピントを合わせたり、フルタイムマニュアルを活用したりするといい。
図の①にフォーカスロック後、フレーミングを変えると、ピント位置が②のほうに若干ずれる。これがコサイン誤差だ。
中央の測距点を使って花のめしべにピントを合わせて、フォーカスロックで構図を決めて撮影した。しかしカメラを動かしたことでピント位置が若干ずれて、めしべがピンボケしてしまった。