紅葉シーズンが到来しましたね。水辺で撮影するときは水面にも目を向けてみましょう。光に照らされた紅葉が映り込み、これまでとは違った紅葉風景を捉えることができます。今回は紅葉の「映り込み撮影テクニック」を、プロに聞いてみました!
【映り込み撮影術①】水面が陰になり、対岸にある紅葉に光が当たっているときがチャンス
風のない湖面や穏やかな川の流れなどのロケーションでは、映り込み撮影を狙ってみましょう。言わば水面がスクリーンの役割を果たすので、水面が陰になり、対岸にある紅葉に光が当たっているときにくっきりとした映り込みが見られます。映り込み撮影には日が高く昇り切らない時間帯が最適。(お昼ごろは太陽高度が高くなり、水面にも紅葉にも光が当たることが多いので)。明るい紅葉が画面全体に映り込んでいればプラス補正、シャドー部を入れてメリハリをつけて映り込みを狙うときはマイナス補正で画面を引き締めます。
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【映り込み撮影術②】構図を工夫して印象的な紅葉風景を描く
映り込みを主題にするなら、水面の面積を広く捉えることが欠かせません。実像は3割未満に留めておくのがセオリー(映り込みと実像が半々になってしまうと、主題が伝わりづらくなるため)。対岸の森を1~2割程度見せて風景としての臨場感を伝えてもよいし、水面だけで画面構成して、映り込みの印象を強く出してもよいでしょう。ただし、水面だけだと形がなく、何を撮ったのか伝わりづらいため、朽ち木や岩など何かワンポイントとなるものを見せると効果的。
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【映り込み撮影術③】フィルターで鮮やかに紅葉を描く
PLフィルターは、水面のテカリを除去できるだけでなく、映り込みのじゃまになる水面に浮かぶ水草や落ち葉のテカリを抑えるのにも有効です。この場合、完全にテカリを取るのではなく、わずかに反射を残すと水辺の雰囲気を生かせます。また明暗差が大きい場面ではハーフNDフィルターが効果的。明暗の分かれる所にフィルターの境界部を正確に合わせて撮影することが重要です。