いろいろあった2019年、なかでも大きなトピックといえば「改元」だろう。2019年5月1日より元号が平成から「令和」に変わり、世間は新たな時代への期待感に包まれた。そんな令和元年、カメラ業界はどうだったのだろう。ということで、令和元年(2019年5~12月)に発表・発売された新製品を中心に主要メーカーごとの注目トピックを一挙に振り返っていきたい。今回はオリンパス編!
■2019年1~4月のトピックはコチラ↓
新たなフラッグシップ機や開発発表レンズにワクワクが止まらない!【2019年春の新作まとめ・オリンパス編】
Topic①上位機の性能を凝縮した小型軽量ミラーレスカメラ
オリンパスでまず注目したいモデルは、2019年11月に発売された「OM-D E-M5 Mark III」だ。本機は防塵・防滴構造を備えたマイクロフォーサーズシステムのミラーレスカメラ。上位モデル「OM-D E-M1 Mark II」に匹敵する画質性能とAF性能を備え、新開発のボディ内5軸手ブレ補正機構や多彩な撮影機能を搭載している。高機能化しつつ、小型のバッテリーを採用するなどして従来機からシステム全体での小型・軽量化を達成している点もポイントだ。
Topic②洗練されたデザインが魅力のOLYMPUS PENにも新作登場
洗練されたデザインが魅力のOLYMPUS PENシリーズでは、2019年11月に最新モデル「OLYMPUS PEN E-PL10」が登場。 E-PL9の後継モデルで、ボディ内手ブレ補正機構や可動式液晶モニター、スマートフォンとの連携機能を備えており、一眼カメラ初心者でもクリエイティブな写真表現を簡単な操作で楽しめる。ボディカラーはホワイト、ブラック、ブラウンの3色をラインナップ。
Topic③防水・防塵・耐衝撃・耐荷重・耐低温・耐結露性能を備えた防水コンデジ
ミラーレスカメラ以外では、2019年7月に防水コンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS Tough TG-6」を発売。水深15mまでの防水性能、砂やホコリの侵入を防ぐ防塵性能、高さ2.1mからの落下に耐える耐衝撃性能、100kgfまでの耐荷重性能、−10℃までの耐低温性能、耐結露性能を備えた“タフ”なカメラとなっている。1cmまで被写体に近づける顕微鏡モードや深度合成、フォーカスブラケットといった4種類のマクロモードを搭載いるのも特徴だ。
Topic④超望遠マクロ撮影を可能にする2倍テレコン
M.ZUIKO DIGITALレンズに対応する2倍テレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20」が2019年6月に発売。レンズの光学性能を維持したまま、マスターレンズの焦点距離を2倍に拡張する。超望遠撮影はもちろん、最大撮影倍率もマスターレンズの2倍となることから、今までにない超望遠マクロ撮影も実現する。
Topic⑤2019年10月12日で創立100周年
オリンパスにとって2019年は、創立100年を迎えるメモリアルイヤーでもあった。それに伴い、オリンパスの技術歴史館「瑞古洞」が「オリンパスミュージアム」として生まれ変わり、10月11日にリニューアルオープン。オリンパス製品の展示スペースは、医療事業、科学事業、映像事業のエリアで構成されている。映像事業エリアでは、オリンパス初のカメラ「セミオリンパス I型」(1936年) をはじめ、フィルム時代の「オリンパス ペン」や「OM」シリーズなど数々の名機を展示。実際に製品を触って体験できるコーナーも用意されている。