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Vloggerに学ぶ一眼カメラVlog入門⑤ 中西学 ─ カメラを中心に新製品を速攻レビュー、率直な意見を伝える

Vlog (ブイログ) とは一般的なブログの動画版のこと。気軽にハイクオリティな映像を記録できるようになった現在、旅行や日常生活など、自らの思いや記録を高品質な映像としてYouTubeなどにアップして残すことを楽しむ人が増えています。そこで、Vlog撮影に一眼カメラを活用している注目のVlogger (ブイロガー) 5人にインタビューしました。第5回は中西学さんです。

 

こだわりのVloggerたちに学ぶ一眼カメラVlog入門

 

中西学
 

中西 学
日本の美を世界に発信したいと思い写真を始める。風景や人々の営みを写真や動画を通じて海外に発信することを志している。ドローンやVRなど最新機材を使いこなし動画クリエイターとしても活動中。

中西学
YouTubeチャンネル

 

自分の好き&得意分野を発信、Vlogは僕の良い遊び場

ジャンルを問わず新製品をレビュー

僕にとってYouTubeは遊び場みたいな場所ですかね。自分の好きなことを発信して見てくれた人の反応を楽しむ。登録者が1000名を超えると広告収入を得る選択も可能なんですが、ここで利益を上げるつもりはないので、広告は出していません。

 

Vlogを始めたのは2009年ぐらいで、取引先に撮った動画を見せる仕事用に使っていました。2015年からドローンの映像をアップし、そのころから徐々にコンテンツを増やしていきました。ジャンルを問わず新製品が好きで、いろいろレビューを載せていて、今のマイブームはレゴ。40代のおじさんが覚束ない指先で作る姿が共感を呼ぶかと思いましたが、そうでもない (笑)。

 

中西学
誰にでもわかりやすいように難しい言葉は使わない。速報レビューを重視して、最速は情報がネットで発表された約1時間後 (笑)。実機はなく、情報だけで旧モデルとの比較や進化点など僕の意見を話す。意外とウケるんです。

 

欠点など言いにくいことも裏表なく正直に指摘する

もちろんメインは写真関連のレビューです。自分が使って気に入ったものだけを取り上げています。素直な感想を伝えたいので、結構、ほかの人が言えないことを指摘していると思います。公称値と実際の違いとか。メーカーからクレームが来たこともありませんし、逆に社内にフィードバックしてくれているみたいです。

 

ぜひ見ていただきたいのが日本各地の美しい風景です。仕事で各地を回り、地元の協力を得て撮影させてもらっているので、国宝や未公開の場所とかほかでは見られないシーンがあります。僕は極力ズームやパンを使わず、固定で撮ることが多い。手持ちで微妙なブレ感を入れることで、その場で見ているような自然さと臨場感を出す。写真家としてのこだわりどころですね。

 

中西学
友人に依頼されて1966年式日産セドリック (なんとEV化!) のショートムービーを撮影。「富士フイルム X-Pro3」の「クラシックネガ」で懐古調な雰囲気に。60秒以内ならInstagramなどでも公開できるから、まずは短い動画を作ってみよう。

 

中西学さんの撮影機材と制作のポイントは?

できるだけそのときの最新機材で撮影

実機レビューでは毎回、撮影機材を変えている。その使用機材名は動画のスタート時にしっかり表示する。AFの実力や画質、色味などを実際の映像で伝えたいからだ。ただのメカ好きで、いろいろな機材を使いたいだけかも。

中西学

 

最近のお気に入りはソニーZV-1

「ZV-1」は動画専用を謳うだけあり使い勝手はベストだ。日本遺産の撮影などは富士フイルムの中判カメラGFXシリーズを使う。ドローンもよく使い、最初はデジタル一眼レフを乗せた大掛かりなものを飛ばしていたが、今はDJIの「Mavic」など小型のものが使いやすい。

中西学

 

 

 

〈取材〉市井康延