富士フイルムは、ミラーレスカメラXシリーズ用の交換レンズ「フジノンレンズ XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR」を2021年3月に発売する。希望小売価格は110,000円 (税別)。
35mm判換算で107〜457mm相当となる中望遠70mmから超望遠300mmの幅広い撮影領域を1本でカバーするズームレンズでありながら、長さ132.5mm・質量約580gの小型軽量を実現している。
■光学性能
非球面レンズ1枚、EDレンズ2枚を含む12群17枚構成を採用。テレコンバーター「XF2X TC WR」「XF1.4X TC WR」にも対応しており、「XF2X TC WR」との組み合わせでは、焦点距離140〜600mm (35mm判換算 213〜914mm相当) をカバーすることができる。
最短撮影距離はズーム全域で83cmで、最大撮影倍率0.33倍 (35mm判換算 約0.5倍相当) を実現。迫力あるマクロ撮影が可能だ。さらに「XF2X TC WR」装着時には、最大撮影倍率0.66倍 (35mm判換算 約等倍相当) を実現する。
■小型軽量による高い機動力
最大外径75mm、長さ132.5mm、質量約580gの小型軽量を実現しており、スポーツ撮影をはじめ、飛行機・列車・野生動物など、動く被写体の撮影などで高い機動力を発揮する。
「FUJIFILM X-S10」「XF16-80mmF4 R OIS WR」と組み合わせて使用すれば、広角16mm〜超望遠300mm (35mm判換算 24-457mm相当) の幅広い領域を、総重量1500gを切るカメラシステムで撮影することができる。
■5.5段分の手ブレ補正機能
手ブレの影響を受けやすい望遠撮影を5.5段分の強力な手ブレ補正機能で快適に行うことができる。さらに「FUJIFILM X-T4」や「X-S10」など、ボディ内手ブレ補正機能を搭載するカメラと組み合わせることで、5軸手ブレ補正が可能だ。
■AF性能
リニアモーター駆動方式を採用しており、高速で静かなAFを実現。スポーツ撮影などで素早く動く被写体にも瞬時にピントを合わせることができる。テレコンバーター「XF1.4X TC WR」「XF2X TC WR」装着時でも高速AFが可能となっている。
■防塵・防滴・耐低温構造
鏡筒の10か所にシーリングを施して、防塵・防滴・−10℃の耐低温構造を採用している。
フジノンレンズ XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR 主な仕様
マウント FUJIFILM Xマウント
焦点距離 70〜300mm (35mm判換算 107〜457mm相当)
開放絞り F4〜F5.6
最小絞り F22
レンズ構成 12群17枚 (非球面レンズ1枚、EDレンズ2枚)
画角 22.9°〜5.4°
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.83m
最大撮影倍率 0.33倍 (W端)
フィルター径 φ67mm
サイズ (最大径×長さ) 約φ75×132.5mm (W端) / 205.5mm (T端)
質量 約580g
〈文〉柴田 誠 〈撮影〉我妻慶一