キヤノンマーケティングジャパンは、「キヤノンフォトハウス銀座」と「キヤノンフォトハウス大阪」を2021年4月14日にオープンした。パーソナル向けショールーム「キヤノンデジタルハウス銀座」「キヤノンデジタルハウス大阪」をリニューアルしたもので、「写真を通じて直接対話する、共創型のコミュニケーション拠点」という位置付けになったものだ。どんな感じに変わったのか、「キヤノンフォトハウス銀座」に行ってみた。
「キヤノンフォトハウス銀座」は、以前と同じく「キヤノンギャラリー銀座」に隣接する場所にあって、広さも変わっていない。写真愛好家が写真を楽しめる空間にしたいということから、ショールーム内は、ゆったりと落ち着いた印象になった。
「フォトハウス」のコンセプトである <your EOS.> の文字が「フォトハウス」内のあちこちに掲げられている。キヤノンとユーザーの共通の思いである “写真が好き” ということを通じて、「フォトハウス」を作り上げていこうという想いが伝わってくる。
「フォトハウス」のロゴにも “写真でつながる想い” が込められている。レンズの形が「C」の文字になっていたり、カメラが「O」の文字とつながっていたりしている。
「写真好きのための空間」ということで、ショールームである「フォトハウス」内にも写真の展示のスペースが設けられている。取材時は、長年キヤノンを愛用している立木義浩さんの作品が、愛用の撮影機材などとともに展示されていた。
「フォトハウス」の中央には、立木さんの代表作の一つ「舌出し天使」も展示されていた。
展示されている製品は、「写真が好きな人」向けにグッと絞り込まれている。ハイエンドからミドルクラスの機材が中心となっていて、以前の「キヤノンデジタルハウス銀座」に比べれば、あっさりした印象を受ける。しかし、そのせいもあって「フォトハウス」内はスッキリとした空間になっていて、ゆったりとした気分で製品を確認することができる。
2021年7月下旬発売予定の中望遠単焦点レンズ「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」が展示されている。展示機材は、実際に手に取って操作感を確かめることができる。また、「フォトハウス」内にいるスタッフは専門知識を持ったキヤノンマーケティングジャパンの社員ということ。専門的な質問にも答えてくれる、コンシェルジュのような存在だ。「フォトハウス」としては、社内への迅速なフィードバックなどにも役立てたいという。
ショーケース内に収められているレンズやアクセサリーもスタッフに言えば出してもらえる。展示されているカメラに装着して操作を確認できる。
コンセプトモデルの展示コーナーには、日常を自動撮影する「PowerShot PICK」や望遠鏡型カメラ「PowerShot ZOOM」、ミニフォトプリンター「iNSPiC PV-123 HELLO KITTY」などが展示されていた。
プリンターの展示コーナーには、写真プリントに特化したハイエンド機が展示されている。撮影したデータを持って行けば、プリントを体験することもできる。
色評価用の照明が用意されており、正しい色でプリントを確認できるようになっている。
大型の8Kモニターを展示した体感スペースでは、「EOS R」システムで撮影した8K映像の高画質を体感することができる。
オリジナルフォトブックの作成体験ができるコーナーでは、スタッフに相談しながら作成することができる。ただし発注は、自身のパソコンやスマートフォンから行う必要がある。
サイズや紙質など、豊富なフォトブックのサンプルを参考にして、オリジナルフォトブックの作成ができる。
インクカートリッジの回収ボックスも設けられている。
「フォトハウス」の奥には、製品の相談をしたり、プリントを鑑賞できる空間も設けられている。今後はワークショップやイベントスペースとして利用することもあるほか、セミナーやイベントのオンライン配信などもここから行っていく予定なのだという。
※キヤノンフォトハウスは、緊急事態宣言の発令に伴い2021年5月31日まで臨時休館中。この取材は緊急事態宣言の発令前に行なったものです。休館期間は、状況の変化に応じて見直される可能性があります。
キヤノンフォトハウス銀座
住所 東京都中央区銀座3-9-7 トレランス銀座ビルディング1F
営業時間 10:30~18:30
休業日 日曜・月曜・祝日・年末年始・キヤノン休業日
TEL 03-3542-1801