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クラウドファンディングで即完売した望遠鏡型カメラ「キヤノン PowerShot ZOOM」の一般発売が決定

キヤノンは、のぞきながら撮影ができる動画&写真機能を一体化した望遠鏡型カメラ「PowerShot ZOOM」を2020年11月中旬に発売する。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップ直販価格は32,500円 (税別)。

<2021.10.17> ブラックモデルが追加。

PowerShot ZOOM

 

PowerShot ZOOM」は、クラウドファンディングサイト Makuakeで限定1000台の先行販売を2020年9月10日に実施。最速で3,000万円以上の支援を達成し、プロジェクトの開始当日に予定数を終了して注目を集めた。

PowerShot ZOOM
▲Makuake プロジェクトページより

■約1210万画素の1/3型CMOSセンサーとDIGIC 8を搭載

「PowerShot ZOOM」は、「観る」ことを楽しみながら「撮る」ことを可能にする新コンセプトの望遠鏡型カメラ。有効約1210万画素の1/3型CMOSセンサーを搭載しており、映像エンジンDIGIC 8との組み合わせにより、最高約10コマ/秒の高速連写を実現する。

PowerShot ZOOM
 

動画撮影はフルHD/30Pが可能 (最長9分59秒)。焦点距離100mm / 400mmとデジタルズーム800mm相当の超望遠撮影機能を備える。倍率は、それぞれの焦点距離で約1.2倍 / 約4.8倍 / 約9.6倍だ。

PowerShot ZOOM
▲左から100mm相当 (望遠鏡倍率約1.2倍)、400mm相当 (望遠鏡倍率約4.8倍)、デジタルズーム800mm相当 (望遠鏡倍率約9.6倍)
 

AFは、コントラスト検出方式による「コンティニュアスAF」を搭載しており、 AF モードは「顔+追尾優先AF」「1 点AF」から選択できる。電子ビューファインダー (EVF)は、約236万ドットの0.39型となっている。

■小型・軽量ボディ

「PowerShot ZOOM」は、小型・軽量設計を追求し、質量約145gの手のひらサイズを実現。ポケットなどに入れて気軽に携行することが可能で、片手で握りやすい形状を採用する。

PowerShot ZOOM

■操作性と通信性能

3種類の焦点距離を瞬間的に切り換える「瞬間ステップズーム」を備え、ボタン1つでズームの切り換えが可能となっている。またスマートフォンと連携することで、表示されたライブビュー映像を見ながら、静止画を撮影することができる。「PowerShot ZOOM」で撮影した静止画や動画をスマートフォンへ転送することも可能だ。

PowerShot ZOOM

先行展示

「PowerShot ZOOM」は、品川・銀座・大阪のキヤノンショールームと、体験型店舗b8taの新宿マルイ店と有楽町電気ビル店で展示されており、実際の操作性を体験することができる。b8taでの展示期間は2021年1月31日までとなっている。

 

 

Canon PowerShot ZOOM 主な仕様

有効画素数 約1210万画素
撮像素子 1/3型 CMOSセンサー
レンズ [焦点距離] 13.8〜55.5mm (35mm判換算 100〜400mm相当) [開放F値] F5.6〜F6.3 (絞り固定) [光学ズーム倍率] 約4.0倍 [最短撮影距離] 1m [望遠鏡倍率] 1.2倍 / 4.8倍 / 9.6倍 (100 / 400 / 800mm時)
ISO感度 オート (ISO 100〜3200)
シャッター速度 1/30~1/8000秒 (オート)
ファインダー 0.39型 約236万ドット 電子ビューファインダー
記録媒体 microSD / microSDHC / microSDXCメモリーカード
サイズ (幅×高さ×奥行き) 約33.4×50.8×103.2mm
質量 約144g (本体のみ) / 約145g (メモリーカードを含む)
付属品 USBケーブル、ストラップ

 

 

〈文〉柴田 誠