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高精細と豊かなボケ味を両立させた開放1.4の大口径標準レンズ「XF33mmF1.4 R LM WR」

富士フイルムは、APS-CミラーレスカメラXシリーズ用の大口径標準レンズ「フジノンレンズ XF33mmF1.4 R LM WR」を2021年9月29日に発売する。希望小売価格は115,500円 (税込)。

XF33mmF1.4 R LM WR

■大口径プライムシリーズ

XF18mmF1.4 R LM WR」(2021年5月27日発売)、「XF23mmF1.4 R LM WR」(2022年2月発売予定) と並ぶ新世代「大口径プライム」シリーズのレンズ。将来の高画素化に対応する超高解像性能を備え、カメラのボディ内手ブレ補正を想定したイメージサークルを確保している。リニアモーターによる高速・高精度AF、撮影距離による収差変動 (ブリージング) の抑制、9枚の絞り羽根、防塵・防滴・耐低温などをシリーズ共通のコンセプトとして開発。絞りリングにはA (オート) ポジションロックを搭載する。名称の「LM」はリニアモーターを意味するものだ。

XF18mmF1.4 R LM WR、XF23mmF1.4 R LM WR、XF33mmF1.4 R LM WR
左から「XF18mmF1.4 R LM WR」「XF23mmF1.4 R LM WR」「XF33mmF1.4 R LM WR」。「XF33mmF1.4 R LM WR」は人間の視野に近い35mm判換算50mmをカバーする汎用性の高さが特長。自然な遠近感を生かした撮影が楽しめる。

■光学性能

非球面レンズ2枚とEDレンズ3枚を採用し、色収差や球面収差を徹底的に抑制。画像中心部から周辺部まで高い解像性能を発揮する。レンズ構成は10群15枚で、非球面レンズ2枚とEDレンズ2枚を採用。ブリージングを抑制し、全撮影距離で高画質撮影を実現する。開放F値1.4の浅い被写界深度を生かした豊かなボケ味とピント面の高精細な描写により、被写体を際立たせた立体的な表現が可能となっている。最短撮影距離は約30cm、フィルター径はφ58mmだ。

■フォーカス性能

小型軽量なフォーカス群をリニアモーターで駆動させるインナーフォーカス方式を採用する。フォーカス群の移動範囲を短く設計したことで、最短約0.04秒の高速・高精度AFを実現した。

フォーカスリングの回転量を検出する精度が高いため、マニュアルフォーカス時は指先の微細な動きを検知することが可能。精緻なフォーカシングができる。

XF33mmF1.4 R LM WR

■防塵・防滴・耐低温のコンパクトなレンズ

フォーカス群の小径化とリニアモーターの配置に最適化により、質量約360g、長さ約73.5mmのコンパクト設計を実現。鏡筒の11か所にシーリングを施した防塵・防滴・−10℃の耐低温構造を採用している。

XF33mmF1.4 R LM WR
FUJIFILM X-T4」装着例

アクセサリー

アルミ削り出しの角型レンズフード「LH-XF23 II」が2021年11月発売予定。「XF23mmF1.4 R LM WR」「XF33mmF1.4 R LM WR」専用設計で、「XF23mmF1.4 R LM WR」にも装着できる。希望小売価格は11,000円 (税込)。

<2021.10.15> 部品調達の遅延により「LH-XF23 II」の発売が2022年2月に延期された。

LH-XF23 II

フジノンレンズ XF33mmF1.4 R LM WR 主な仕様

マウント 富士フイルムXマウント
焦点距離 33mm (35mm判換算 50mm相当)
開放絞り F1.4
最小絞り F16
レンズ構成 10群15枚 (非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚)
画角 46.6°
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 30cm
最大撮影倍率 0.15倍
フィルター径 φ58mm
最大径×長さ φ67×73.5mm
質量 約360g