フォクトレンダー初の富士フイルムXマウントを採用した大口径MF標準レンズ「NOKTON 35mm F1.2 X-mount」が登場。APS-Cフォーマット専用設計により、「FUJIFILM X-Pro3」に似合うコンパクトサイズを実現した。
球面レンズの“8枚玉”構成による滑らかで大きなボケ味が楽しめる
富士フイルムXシステムに最適化された開放F1.2のMF標準レンズが発表された。レンズ構成は伝統的な8枚玉によるダブルガウス型を採用し、近年の非球面レンズによる描写とはひと味違う滑らかなボケ味が特徴だ。
また、総金属製の鏡筒と相まってMFの操作感も心地いい。絞りリングは1/3ステップのクリック付きで、絞り優先オートにも対応する。
開放のボケ味がクラシッククロームで引き立つ
このレンズのボケ味にはフィルムシミュレーション「クラシッククローム」がマッチする。全体の彩度が抑えられるため、開放のボケ感がより引き立って見える。開放F1.2のピント合わせもピーキングに対応し、カンタンだ。
ボケ味にこだわった伝統的な8枚玉構成
全レンズが球面レンズで構成された伝統的な8枚玉スタイルを採用し、大きく滑らかなボケ味を追求。ボケの形状に配慮した12枚羽根の絞りを搭載する。
滑らかに操作できる高品位な総金属製鏡筒
総金属製の鏡筒により、レンズ全群が繰り出される滑らかなMF操作を実現。絞りリングが絞り羽根の開閉に直結した絞り機構を採用している。コンパクトなネジ込み式フードが付属する。
電子接点で通信しカメラ機能を使用できる
対応ボディと最新ファームウェアの組み合わせにより、Exif情報やフォーカスチェック、撮影距離連動表示に加え、ボディ内手ブレ補正やパララックス補正にも対応する。
開放F1.2の大口径ながら軽量コンパクト
このレンズは大口径のボケを生かした、ポートレートやスナップにオススメ。最短撮影距離が0.3mと短いので、テーブルフォトなど、近接によりさらに大きくぼかしたイメージ的なカットも楽しめる。
開放F1.2のレンズでありながら、全長39.8mm、重さ196gの軽量コンパクトサイズで、「X-Pro3」にピッタリのレンズだ。
ボケを生かして主題を引き立たせる
最短撮影距離が0.3mと短いため、開放F1.2のボケと併用することで、このレンズの良さがさらに際立つ。一番手前のスニーカーをクローズアップで捉えると、背景が大きくぼけ、より印象的に浮かび上がった。
フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 X-mount
発売日 2021年9月28日
希望小売価格 85,800円 (税込)
マウント 富士フイルムXマウント
レンズ構成 6群8枚
最短撮影距離 0.3m
最大撮影倍率 1:6.7
フィルター径 φ46mm
絞り羽根 12枚
最大径×全長 φ59.6×39.8mm
質量 196g