フォクトレンダーの「COLOR-SKOPAR Vintage Line 21mm F3.5 Aspherial」が、1970年代前半のレンズデザインを取り入れType IIに進化。 オールドレンズを彷彿とさせるスタイルと最新の光学性能を両立した小さな超広角レンズだ。
ライカに似合うクラシカルなデザインに最新の光学性能
久しぶりに大井川鐵道を撮影したくなり、「COLOR-SKOPAR Vintage Line 21mm F3.5 Aspherial Type II VM」を持って新金谷駅へ向かった。火の入ったSLを見るとワクワクする。今回はシルバーのレンズにボディは「ライカ M10-R」ブラッククロームをチョイス。ツートーンのカラーリングもオシャレだ。
操作性の良いフォーカシングレバーを装備
従来モデルはフォーカシングノブだったが、Type IIになり指がかりが良い形状のフォーカシングレバーが採用された。くぼみに指を添えるだけで、敏速かつ確実なピント操作ができる。
オール金属製の鏡筒に最新の光学系を搭載
後玉に非球面レンズ、8枚目に異常部分分散ガラスを採用するなど、画面周辺部での色被り対策を施した光学設計を採用。超広角レンズながら開放から良好な光学性能を確保している。
広い風景から狭い運転席まで、小さな超広角でリアルに写す
SLに乗るため駅のホームに入ると、大人気で機関車を撮影するのは難しい。そんなときはコックピットを超広角で狙うと、さまざまな計器類がリアルに見えてくる。21mmは難しい焦点距離であるが、狭い運転席の臨場感を描いたり、広々とした風景をダイナミックに捉えるのに最適だ。
「COLOR-SKOPAR Vintage Line 21mm F3.5 Aspherial Type II VM」はクラシカルなデザインでライカとの相性もいい。コンパクトなので常にカメラバッグに入れて持ち歩けば、超広角ならではのシャッターチャンスに巡り会える。
鉄橋を渡る列車と青空をダイナミックに
ホテルから鉄橋を眺めると、超広角レンズにふさわしい風景が広がっていた。カラフルな近畿車輌16000系が来るのを待ち、鉄塔との重なりと水面に映り込む車両の位置を確認しながらシャッターを切った。青空の広がる風景を精緻に描くことができた。
コックピットの臨場感を超広角に収める
今回は大井川鐵道のSLを乗って撮ることにした。SLは人気が高く、ベストなアングルから狙うことが難しいが、このレンズならワイド感を生かし、発車準備をしている運転席の臨場感を捉えることができる。
フォクトレンダー COLOR-SKOPAR Vintage Line 21mm F3.5 Aspherial Type II VM
ブラックペイント |
シルバー |
発売日 2021年12月16日
希望小売価格 104,500円 (税込)
カラー ブラックペイント、シルバー
マウント VMマウント
レンズ構成 8群9枚
最短撮影距離 0.5m (距離計連動範囲 0.7m)
絞り羽根 10枚
フィルター径 φ39mm
最大径×全長 φ52.0×30.0mm
質量 220g