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沙倉しずかが撮る、胸アツな「サーキット夜景」&「花火」 24H耐久レース(後編)

こんにちは!カメラ・写真大好き現役レースクイーンの沙倉しずかです!
カメラ歴はもうすぐ4年で、今もそしてこれからも永遠にカメラ勉強中です。

6月3日〜5日に富士スピードウェイで開催された、「NAPAC FUJI SUPER TEC 24時間レース」のリポート記事後編です!
前編では、ピットウォークやグリッドウォークなどのイベントの様子や、ソロキャンプ体験などもリポートしていますので、ぜひ読んでくださいね。

久しぶりのマシン撮りにやや苦戦⁉

6月4日(土)15時頃、いよいよ24時間にわたる決勝レースがスタートしました。
まずはアドバンコーナーで、久々のマシン撮りです。

レンズはCAPA編集部さんに借りた「FE 100-400mm F4.5-5.6GM OSS」。ボディーは自分の「SONY α7 III」です。
流し撮りを楽しんでいる方から、「マシン撮りは数ヶ月やらないと腕が鈍る」という嘆きを耳にすることがあるのですが、この日は身をもって感じました。

以前CAPA CAMERA WEBでマシン撮りに挑戦したのは3月の「SUPER GT」のテストでした。
あれから3ヶ月。ちょっと間隔があいてしまいましたね。

GTテストのときはシャッタースピード1/160〜1/125で撮影しましたが、今回は「スーパー耐久」というカテゴリーで、GTと比べるとマシンのスピードが遅いので、シャッタースピードを少し落とし、1/100で撮影してみました。

ただ、マシンのスピードに合わせてカメラを振る感覚がなかなか戻らず。。。こんなに合わないものだったかなぁとしょんぼりしてしまいましたが、なんといってもレースは24時間もあります。

ゴールまでにはなんとか感覚を掴めるだろうと、56台もある色とりどりなマシンを楽しく撮っていました。
どのカテゴリーのレースでも言えることですが、レースについてよく分からない方は、マシンのカラーリングやドライバー、もしくはレースクイーンなどで推しのマシンを決めると、撮影がより楽しくなると思います。

私も「このカラーリングかっこいいなぁ」とか、「このカラーリングはピントが合わせやすいなぁ」と感じたマシンを中心に狙っていました。

その後、日が沈むまでは、夜の撮影に備えてお風呂に行ったり、夕飯の買い出しに行ったりして、その時を待ちました。

初めての花火撮影でアクシデント⁉

タイムスケジュールによると、打ち上げ花火は19時45分から15分間。空には若干の雲。

花火がキレイに撮れることを願いながら、マシンと花火が一緒に撮れる場所ということで、予め決めていた撮影スポットのコカ・コーラコーナーに19時すぎに向かいました。

撮影スポットには同じく花火を撮るために準備をしている人があちらこちらに見られます。

レンズはCAPA編集部さんに借りた「FE 24-70mm F2.8GM」を使用しました。ボディーは自分の「SONY α7 III」です。

三脚を立てる場所を慎重に選び、花火はいったいどの高さまで上がるのだろうかと想像を膨らませながら、カメラの位置を決める準備の過程までも楽しいのが、カメラ・写真の好きなところでもあります。花火が上がる前に、レリーズを使ったバルブ撮影でマシンの光跡を撮影してみました。

間もなく打ち上げの時刻。

すると、レース状況の都合により、花火の開始時間が遅れるというアナウンスがサーキット内に響き渡ります。普段は楽観的な私ですが、花火の打ち上げが始まるまでの時間は緊張していました。

じつは花火の撮影は初めてだったんです!

もし1枚もまともに花火を撮ることができなかったら、この記事はどうなってしまうのだろうという不安がよぎります。花火が打ち上がるときの「ヒュー」という音が聞こえたタイミングで、レリーズのシャッターボタンを押すといい、という情報を頼りにしていました。

しかし!いざ花火が始まってもマシンの走行音にかき消され、頼りの「ヒュー」が聞こえない!(笑)もう花火を楽しむ余裕など微塵もありません。

ひとつ前の花火が消えたタイミングでレリーズのボタンを押し、打ち上がった花火が広がりきったタイミングで離すという作業を、時間の限り無我夢中で繰り返しました。

「長時間ノイズ低減」機能をオンにしていたので、撮影後、シャッターが開いていた時間分だけ、ノイズ軽減処理が行われます。その処理が行われている間は、シャッターを押すことができません。

一口に花火と言っても小さくパッと消えてしまうもの、何かの形を現したもの、大きく華やかに広がるものなど、様々な種類があります。自分が撮りたいイメージに近い花火がいつ上がるかは分かりません。

また、カメラ側のノイズ軽減処理が行われていてシャッターが押せないタイミングで、撮りたい色や形の花火が上がってしまうことが何度もあり、とてももどかしかったです。機能をオフにしておけば良かったですね。

 

それでも、決して上手く撮れたとは言えませんが、大空に打ち上る花火と、コースを走るマシンのライトの光跡を一緒に写真に収めることができて一安心でした。

その後はテントに戻り夕飯を食べ、23時頃からダンロップコーナーへ夜間走行のマシン撮りに向かいました。

初めての夜間の流し撮りに挑戦

夜間走行は昼間に比べるとどのチームもスピードを落として走行するため、シャッタースピードも1/30まで落としてみました。自分史上最も遅いシャッタースピードでのマシン撮りに挑戦です。

ダンロップコーナーは観戦エリアとコースとの距離が近いので、「FE 70-200mm F2.8GM OSS」を使用。ボディーは「SONY α7 III」です。

夜間走行ではマシンのドアのゼッケンがLEDで明るく光るので、そこにピントを合わせるようにして、あとは昼間の撮影と同じようにマシンの動きに合わせてカメラを振って撮影します。

コースが暗い上に視力も悪いため、どこのチームのマシンなのかよく分からないまま撮影し、液晶モニターで確認してようやく、「あぁ、このマシン撮ってたんだ」という感じでした(笑)。

初めての夜間走行撮影は新鮮で楽しくて、もう無心で撮影に没頭しました。SDカードの容量さえあれば何時間でも撮っていられそうです。

マシンのヘッドライトとテールランプがいい雰囲気を演出してくれて、昼間とは違ったマシンの表情が見られます。マシン同士が競り合う場面も少ないので一台一台をじっくり撮影することができるのも夜間走行ならではですね。

まるで部活の合宿? 起きたらまた撮影

朝焼けの中走るマシンを撮影する予定でいたので、テントで少し仮眠をとることに。

私のテントはアドバンコーナーが目の前に広がる場所にあり、マシンの音が途切れることなく鳴り響く中、朝4時にセットしたアラームが鳴るまで目を覚ますこともなく爆睡でした。どこでも寝られるタイプの人間でよかったです(笑)

寝癖のまま撮影に向かいましたが、生憎の曇りで朝焼けは撮影できませんでした。

気を取り直して朝5時から流し撮りです。部活の合宿みたいですね。ひんやりと澄んでいる朝の空気がとても気持ちよかったです。

合宿の成果でしょうか。シャッタースピードは1/50で撮影したのですが、前の日よりピントが合います。

朝食は売店で味噌ラーメンを食べました。冷えた体に染み渡りました。

おわりに

こうして私の富士24H取材撮影は終わりました。目を覚ました瞬間も聞こえるのはマシンの音。サーキットを全身で感じながら寝て、起きてテントを出ると目の前がすぐコースなんて、まるで夢のようでした。

こんなに長時間写真を撮っていても、全く飽きないほど色んなシチュエーションがあり、楽しくて時が経つのがあっという間でした。来年もサーキットで寝たいくらいです。

そして今回唯一の悔いは、夜間のピット作業を撮り忘れたこと(泣)
24時間レースは寝ている暇なんてないくらい、見所がいっぱいだということを痛感しました。

 

※撮影時のみ一部マスクを外しています。
協力/富士スピードウェイ

文・写真/沙倉しずか
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沙倉さん撮影/編集部