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写真をフィルムとして残すことの意義とは? 写真家・田沼武能さんの業績を振り返るオンラインイベント開催

オンラインイベント「写真家田沼武能が遺したもの」が、2022年11月22日に開催される。

田沼武能さん
田沼武能さん (撮影 : 高原マサキ)

 

2022年6月1日、93歳で逝去した田沼武能さんは、世界の子どもたち、人間のドラマ、武蔵野や文士・芸術家の肖像をライフワークとして撮り続けるだけでなく、日本の写真界にさまざまな功績を残した。その一つに、日本写真保存センターの代表としてフィルムの保存に尽力し、写真文化の継承に貢献したことが挙げられる。

「写真家田沼武能が遺したもの」と題したこのオンラインイベントは、4名の登壇者によりZOOMでライブ配信される。田沼さんの生前の業績を振り返るとともに、写真のデジタルデータ化が当たり前となった現代において写真をフィルムとして残すことの意義について、紙の本から電子書籍への流れが進む図書館界の動きも視野に入れながら、「文化を後世に継承する」とはどういうことなのかを考える。

参加の申し込みはWEBサイトより。

「写真家田沼武能が遺したもの」概要

日時 2022年11月22日 (火) 14:00〜15:30
配信方法 ZOOM
定員 90名
登壇者
多田亜生 (株式会社クレヴィス顧問、濱谷浩写真資料館事務局長)、棚井文雄 (写真家、一般社団法人日本写真著作権協会常務理事、公益社団法人日本写真家協会 / 日本写真保存センター統括)、山崎博樹 (NPO法人IRI知的資源イニシアティブ代表理事)、神代 浩 (アートミュージアム・アンヌアーレ実行委員長、元東京国立近代美術館長)
主催 アートミュージアム・アンヌアーレ
申し込み WEBサイトより
https://2020.libraryfair.jp/forum/2022/522

 

田沼武能

田沼武能 (Takeyoshi Tanuma)

1929年、東京・浅草生まれ。1949年にサン・ニュース・フォトスに入社後、木村伊兵衛氏に師事。ライフワークとして世界の子どもたち、人間のドラマ、武蔵野や文士・芸術家の肖像を撮り続けた。1995年から2015年まで公益社団法人 日本写真家協会 (JPS) 会長を務めたほか、一般社団法人 日本写真著作権協会会長、日本写真保存センター代表、東京工芸大学芸術学部写真学科名誉教授なども歴任。2019年には写真家として初めて文化勲章を受章した。

 

〈文〉鬼沢幸江