こんにちは! カメラ・写真大好き現役レースクイーンの沙倉しずかです!
カメラ歴はもうすぐ5年で、今もそしてこれからも永遠にカメラ勉強中です。
2023年5月26日(金)~5月28日(日)に富士スピードウェイで開催された「NAPAC SUPER TEC 富士24時間レース」(スーパー耐久24時間レース)に、今年も行ってきました! このレースは、エンジンの排気量やレース車両の規格に応じて8つにクラス分けされた50台以上のマシンが24時間という長丁場を戦い、花火などのイベントも盛り沢山で、レースを観戦しながらキャンプを楽しむ人も多く、年に一度のお祭りのようなイベントです。日本で開催されている、唯一の24時間耐久レースです。
私は土曜日の深夜2時半頃サーキットに到着し、そこから日曜日のゴールまで約12時間、ひたすら撮って撮って撮りまくりました!
今回使用したカメラは自分の「SONYα7III」、レンズはCAPA編集部さんにお借りした「SIGMA60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS│Sports」です。標準から600mmの超望遠までカバーしてくれるので、このレンズ1本あればだいたいどこでも撮れて、サーキットでの撮影にもってこいだと思います。私が持っているレンズはTAMRONがほとんどで、ズームリングを回す方向がTAMRONとは逆で最初は戸惑いましたが、何度かお借りして使っているうちに違和感なく使えるようになりました。
ワンパターンからの脱却
今回のマシン撮りの目標は、ワンパターンの写真からの脱却です!
真正面から、横から、後ろから、止めて撮ったり、思いっきり流したり、引いたり、寄ったり、時間はたっぷりあるので、昨年よりも色々な場所からの撮影にチャレンジしました。
深夜からの撮影スタートだったので、最初はP16駐車場でブレーキローターが赤くなるところを狙い、そこから13コーナー立ち上がり、スープラコーナー周辺、パナソニックコーナーとGRスープラコーナーの間、コカコーラコーナー、アドバンコーナーの立ち上がり、ダンロップコーナー、最終コーナーなど次々と移動し撮影しました。
赤旗によるレース中断のタイミングで一旦メディアセンターに戻りメディア用のお弁当をいただいたのですが、深夜でもPCで仕事をしているメディアの方がたくさんいて、撮ってすぐ記事を出すというプロの仕事の早さには本当に尊敬されられます。レースに参加しているチームだけでなくメディアの世界も戦いですね。
富士24時間レースといえばやっぱり夜間走行です。時間を気にせず夜通しマシンを撮影できるなんて贅沢ですよね…‼ 夜間走行は暗いのでISO感度をかなり上げないと厳しいですが、ゼッケンが光っていたり、マシンがライトに照らされたりして昼間とは全く違った表情を見せてくれます。夜が明けてくると、どのチームのマシンも傷やへこみ、欠けている部分やテープだらけの様子がはっきりと見えてきます。ボロボロになりながらもチームで頑張ってゴールを目指す姿には胸がアツくなります。コースサイドのたくさんのテントが画角に入るのも富士24時間レースならではの景色ですね。
ついにフェンスの向こう側へ
昨年は一般のお客さんと同じエリアでのみ撮影していたのですが、今回は初めてメディアしか入れない場所での撮影もさせていただきました。
いわゆるフェンスの向こう側です…!
メディア用のシャトルバスの荷室に乗り込むと、ジャングルに探検に行くかのような気分を味わえました。
フェンスに開いているカメラ穴にレンズを突っ込み、ファインダーを覗くと、そこにはモータースポーツ関連のメディアでよく見る光景が!
マシンと同じくらいの目線の高さで撮ることができるので、マシンがカメラに向かってくるような迫力があり、流さなくても動きのある写真が撮りやすいように感じました。「フェンスの向こう側を知ってしまったら元には戻れない」と言っていた某メディアの方の気持ちがわかる気がします。
フェンスの向こう側での撮影も体験できて、サーキット中を歩き回り色々な場所からも撮影することができて、本当に楽しい富士24時間レースでした!
私にとってマシン撮りは、タイミングを合わせてボタンを押すゲームのような感覚で、タイミングがバチッと合ったときの爽快感はやみつきになります。時間があっという間に過ぎていくのです。
そんな感じで撮り続けたため、とんでもないデータ量になり、終わりが見えず気が遠くなるような写真の選定作業でした。
皆さんはピントが甘かったり納得のいかない写真が多いと気分が乗らなかったり、納得のいく写真が撮れていると作業スピードが速くなったりしませんか? 私はします(笑)。夜間走行の写真ではISO感度を10000くらいで撮影したためノイズがひどく、初めてLightroomのAIノイズ除去機能を使ってみました。これが想像以上に楽しかったです。写真が見違えるほどなめらかになり、ひとりで「おお〜っ!」と思わず声が盛れるほど感動しました。少し時間はかかりますが今後も使っていきたいです。
しかしAIの力に頼っても、納得のいく写真が撮れたと胸を張って言える日はまだまだ遠そうです。マシン撮り上達への道のりは長い…!
最後に
今回はピットウォークやグリッドウォークの取材には参加しなかったので、レースクイーンはほぼ撮影しなかったのですが、唯一ファンサービスをしていたこちゃまること水瀬琴音ちゃんだけファンの方に混じって撮影させていただきました。レース終了まであと1時間というところでしたが、全く疲れを感じさせず元気に笑顔を振りまいていてその場が明るくなりました。やっぱりレースクイーンは華があって良いですねぇ!
2023年のスーパー耐久はあと4戦あります。この記事を読んで気になった方は、ぜひ望遠レンズとカメラと一脚を持って撮りに行ってみてください! マシン撮りの沼にハマってみてはいかがでしょうか。
記事に入りきらなかった写真はこちら!
文・写真 / 沙倉しずか
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沙倉さん撮影 / 編集部、栗原祥光