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「撮ってくれるみんなの写真がどんどん上手くなってきて」 沙倉しずかがトップレースクイーン・近藤みやびを直撃取材!

こんにちは!カメラ・写真大好き現役レースクイーンの沙倉しずかです!
カメラ歴はもうすぐ5年で、今もそしてこれからも永遠にカメラ勉強中です。

今回は、今シーズン限りで8年間のレースクイーン活動にピリオドを打った、みやびんこと近藤みやびさんを直撃! 東京・丸の内でポートレート撮影をしつつ、引退後に最初に取り組もうとしているのが、自主製作の短編映画ということで、「もう引退なの?」「なぜ自主製作映画?」など、気になることをインタビューもしちゃいました。

私にとっては、同じ事務所で約7年間共に過ごした仲間でもあります。
レースクイーンがレースクイーンにインタビューするというのはちょっと不思議な感じでしたが、同じ仕事をしているからこそ聞けることや、分かることもたくさんありましたよ。

近藤みやび(こんどう・みやび) プロフィール

1993年7月30日生まれ。埼玉県出身。レースクイーン・オブ・ザ・イヤーを史上初の2度受賞したトップレースクイーン。ほかにも所沢警察署交通安全サポーターとしての活動や、ベルーナドームでプロ野球の始球式など、その活動の振り幅も魅力のひとつ。『近藤みやび2023カレンダー』が発売中。
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――8年間のレースクイーン活動で一番印象に残っていることは?

「所属チームが2021年のSUPER GT 500クラスのシリーズチャンピオンを獲得したことと、GT500クラスでポールポジションでグリッドボードを持てたこと! やっぱりチャンピオンは格別だなって思いました。あれはなかなか経験できないし、味わいたくてもなかなか味わえないし、めっちゃ快感でした。嬉しかったなぁ〜」

――レースクイーン活動でやり残したことってある?

セパンに行けなかったこと!(即答) 一度でいいからレースクイーンとして、過去にF1のマレーシアGPが行われていたあのサーキットに行きたかったなぁ。コロナがなければ行けたと思うんですよ。セパンに行けなかったことだけが悔やまれます。いつかプライベートで行きたいです!
※セパン・インターナショナル・サーキット…マレーシア首都クアラルンプールの郊外にある国際サーキット。1999年~2017年までF1世界選手権マレーシアGPが開催されていた。

――レースクイーンを始めたとき、8年も続けると思ってた?

「いや、1年で辞めると思ってた。だって、レースクイーンをやりたいと思ったきっかけとなった憧れのレースクイーンに会うというミッションをクリアしちゃったから。でも8年も続けたのは…やっぱり楽しかったからかな。だからできることなら、モータースポーツに関わる仕事は続けたいです」

――レースクイーンを辞めることに不安はない?

今まさに不安! 複数カテゴリーでレースクイーンをやっていると、年間スケジュールがある程度埋まって、その安心感みたいなものがあったけど、それが一気になくなるっていうのはやっぱり不安。やりたいことはあるけど、それがすぐできるというわけでもないから、できるように頑張っていかないと…!不安です!

(6月に今シーズンで引退を発表)早い時期での発表だった理由は、レースクイーンをやったことで、今の近藤みやびを知ってくれた人がほとんどだと思うから、やっぱり恩返しというか、最終戦で突然発表するよりは、最後に会いに来てくれたらいいなと思って、早めに発表しました。私は意志が弱いから、早めに言わないと迷っちゃうっていうのもありました。でも一番は、ファンの人が会いに来てくれるスケジュールをちゃんと作れるようにしてあげたいと思ったからです」

――そして、引退後に最初の取り組みとして発表しているのが、自主制作の短編映画を作るということなんだけど、しかもクラウンドファンディングで。これはどうして?

「レースクイーン、グラビア、TikTok…今の時代は有名になれる可能性がある道が沢山あるから、今の自分にできることをしようと思っていたところに、短編映画というお話をいただいたんです。たとえ短編映画で自主制作だとしても、主演作品があるという経歴があった方が、これから芸能活動に力をいれていく中で近道だと思いました。演技に対しては苦手意識があったから、今までは歩んでこなかった道だけど、苦手だからやらないっていうのはダメだなと思って、演技のレッスンを受け始めました。

クラウドファンディングが成功しないことには始まらないけど、ちょっとずつ進んではいます。最初の目標金額100万円は達成することができたので、撮れるといえば撮れますが、ビデオカメラではなくスマートフォンで撮るのが精一杯の予算です。支援額が増えるとスマートフォンからビデオカメラに、セルフメイクではなくヘアメイクやスタイリストを付けたり、演者さんを増やしたり、少しずつランクアップすることができます。今の目標支援額は200万円です!
演じる役柄や内容はこれから決まっていくのですが、演技が初めてに近いので自分とかけ離れたキャラクターよりは自分に似たような…気だるそうな感じ(?)の方がやりやすいのかなと思います」

※クラウドファンディングは12月15日まで実施中!
https://greenfunding.jp/fundo/projects/6487

 

――クラウドファンディングのリターン内容が、みやびんらしくていいなと思った! ありがちな1日デート権とかがなくて(笑)

「わかってくれてよかった(笑) 1対1でZOOMができる権利とかがあってもいいんじゃないかっていう声もあったけど、それはこのクラウドファンディングじゃなくてもできるし、やっぱり映画だからこそできるリターンの方が面白いかなと思って。私のファンはカメラ好きの人が多いので、制作発表会での撮影権利とか、現場でカメラアシスタントになれる権利とか、作品に映り込めるプランを用意しました」

――映画以外にも、これからどんなことに挑戦したい?

「芸能活動をしつつ、ファッション系のモデルになりたい。元々やりたかったモデルの仕事を諦めているわけではないので、なれたらいいなぁと思っています。今年ビューティー系雑誌の専属モデルになることができました。目標に少しずつ近付いてるのかな。Instagramは今までは仕事のことしか投稿してなかったんだけど、近藤みやびはこんな人だってわかってもらえるように、今年はプライベートやファッションについても投稿するようにしました。最近はゴルフにハマっていて、ゴルフウェア姿の写真を載せたり。ゴルフをするにもお金がかかるのでゴルフ貯金を始めました(笑)。自分なりに地道にやっている最中です。

あとは私の地元、埼玉県・所沢に関するお仕事を増やしたいです。今、所沢を代表する有名人といえばオードリーの春日さんなんですけど、大きい夢だけどそこの座に着きたいです」

――CAPAの連載なので、写真のことも聞きたいです。サーキットでファンの方がたくさん写真を撮ってくれたと思いますが、それについてはどう感じてますか?

ファンの人の写真がだんだん上手くなってるんです! もらって嬉しい写真は、きれいに撮れている写真、めっちゃキメている写真、不意のショットとかかなぁ。気に入った写真はもちろん保存しています。自分が撮った写真が、本人のSNSで使われるのって嬉しいじゃないですか。私は誰が撮った写真かじゃなくて、単純にいいなって思った写真をSNSに上げているんですけど、8年もレースクイーンをやっていると、最初の頃と今では知っているファンの人の写真が、上手くなっているのがすごくわかります! カメラって安いものじゃないから、ファンの人がきれいに撮ろうと色々頑張ってくれているのが嬉しいなって思います。

撮られる側としては、最初の頃はどういうポージングをしたらいいのかわからなかった。そこに鏡があるわけじゃないから、自分がどういうポージングをしているのか、どういうポーズが合っているのか、わからなくて。そういう時にファンの人が撮って送ってくれる写真で勉強していました。ポージングとか、この角度が綺麗に見えるなとか。マジありがとうって感じ(笑)」

――最後に一言お願いします!

「レースクイーンは引退しましたが、近藤みやびとしてはまだまだ頑張ってお仕事を続けていきたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします! サーキットにはプライベートで行って、みなさんと同じ立ち位置でレースを楽しみたいと思います!」

▽ギャラリー(タップ / クリックで拡大して見られます)

取材を終えて

今回初めてみやびんのポートレート撮影に挑戦しました!
ポートレートはほとんど撮られる側ばかりで、撮る側はあまり経験がなく自信もなかったのですが、みやびんのモデル力のおかげでなんとか撮ることができました。機材はいつも使っている「SONY α7 III」と「TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD」です。

撮影したのは16時頃、早くしないと日が落ちて暗くなってしまうという焦りもあり、10分ほどで撮り終えました。クールなイメージがあるみやびんの素が見える表情が欲しくて、全然関係ない会話を挟みながら撮影しました。
私の未熟な腕でちゃんと撮れているのか、帰り道は不安でいっぱいで、家に帰ってデータを見るのが正直怖かったです。これを専門としているプロの方々は、本当にすごいと思いました。

ポートレートって自分だけのものではなく、モデルさんと作り上げるものだと個人的には思っていて、自分がいいと思ってもモデルさんがイヤだなって思う写真は出したくないので、なんだか緊張してしまいます。限られた場所と限られた時間で、もっとバリエーションを増やせるようにするのが今後の課題です!

あと、普段はあまり思わないのですが、ポートレートを撮ってみると開放F値1.4くらいのレンズが欲しくなっちゃいますね(笑)

引退はレースクイーン誰もが通る道。レースクイーンとして絶頂期とも言えるタイミングでの引退の決断と今後の展望。まだまだ模索中のようではありますが、女優、モデル、タレント…いろんなことに挑戦し、自分の活躍できる場所を見つけてほしいです。

「レースクイーン出身で有名な人って誰ですか?」と聞かれたときに、世間一般の人がわかる答えは、10年以上も「菜々緒さん」と言われ続けているように個人的には思います。その答えを「近藤みやび」に更新してくれたら嬉しいです。

飾ることもなく、正直に今の気持ちを言葉にするところ、一見クールそうに見えるけど、話してみると気さくで、どんな相手にも媚びたりせず、分け隔てなく気軽に接してくれるところ、決して器用なほうではないかもしれないけれどブレずに努力し続けているところが大好きです。みやびんほど先輩、後輩、チームスタッフ、ファンの人、年齢や男女問わず多くの人から愛されるレースクイーンはなかなかいないと思っています。
広い世界に羽ばたいて、みやびんの魅力が今後もっともっと多くの人に伝わればいいなと思います。

実現するかはわからないけど、新しいシーズンが始まるまでには、ファンの皆さんへ感謝を伝える何かしらのイベントをできたらいいなと考えているそうなのでそちらもお楽しみに!

近藤みやびさんが出演予定のイベントは、近藤みやびさんのSNSをチェックしてみてください。

文・写真/沙倉しずか
Twitter:https://twitter.com/shi_saaa
Instagram:https://www.instagram.com/sakura_shizuka/?hl=ja
沙倉さん・近藤さん撮影/編集部