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アザラシもキタキツネもかわいすぎ! モデル兼レースカメラマン沙倉しずか、北海道で動物撮影に挑む

モデル兼サーキットでのチームカメラマンとして活躍中の沙倉しずかさん。故郷の北海道へ動物たちを撮りに行ったとのことなので、写真を交えながら旅のエピソードを報告してもらいました。

沙倉しずか北海道撮影旅
愛用のサンニッパレンズを付けた「α7R V」を持って。

行ってみたかったアザラシ専門の保護施設へ

4月末の5日間、4月26日から30日まで北海道へ撮影旅行に行ってきました。旭川にある親戚の家に滞在して、そこから車で紋別や北見まで連れて行ってもらったんです。

今回の旅は、一番の目的が、紋別にある日本で唯一のアザラシ専門保護施設「オホーツクとっかりセンター アザラシランド」へ行くことでした。紋別港に「オホーツクとっかりセンター アザラシランド」と「アザラシ シーパラダイス」という施設が並んであるのをインターネットで知って、アザラシ好きとしてはどうしても行ってみたくて計画を立てたんです。

沙倉しずか北海道撮影旅
こちらのレンズはタムロンの「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」。

最近は動画にもハマっていて、3か月ほど前に購入した「Insta360 GO Ultra」を試すのも今回の目的のひとつでした。動物を撮るには距離感などの難しさもありましたが、TikTokなどで現地の紹介をするのに役立てたいと思っています。もちろん写真も撮るので、カメラはソニー「α7R V」を持っていきました。レンズはタムロンの「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」と、ソニーの「FE 300mm F2.8 GM OSS」(サンニッパ) の2本を使い分けています。

最高の餌やり体験と、難易度が高かったアザラシ撮影

沙倉しずか北海道撮影旅
ソニー α7R V タムロン 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD マニュアル 1/400秒 F2.8 ISO100 WB : オート 101mm

紋別は海が近くて、4月末だというのにダウンコートを着ていても手がかじかんで、鼻水が出るほど、信じられないくらい寒かったです。もう4月も終わりだったので、結構薄着で行ってしまって。車にダウンコートを積んでおいてよかったです。

でも、そこで体験したアザラシへの餌やりは、本当に最高の思い出になりました。イワシなどの魚を直接あげられるのですが、あんなに近くでゆったりとアザラシと触れ合える場所は、ほかにないと思います。飼育員さんに教わりながら合図を出すと、アザラシが特技を披露してくれたりして、まるで独り占めしているような贅沢な時間でした。

沙倉しずか北海道撮影旅
餌やりを体験しました!

ただ、アザラシ撮影のほうは、水槽の高さに苦労しました。水槽の縁が目線より少し高い位置にあったので、カメラを普通に構えて正面からまっすぐ撮ることができなかったんです。どうしても、下から見上げるような角度になってしまって。そのため、カメラのバリアングル液晶モニターを倒して、それを見ながら撮影するというスタイルにならざるを得ませんでした。

それに加えて、ガラス越しという条件も難易度を上げていました。水槽が高いと、ガラスに対してレンズを水平に保つのが難しく、どうしても角度がついてしまいます。そうなると反射なども含めて、自分が理想とする「こう撮りたい」という形にするのがとても難しかったです。

沙倉しずか北海道撮影旅
ソニー α7R V タムロン 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD マニュアル 1/250秒 F2.8 ISO100 WB : オート 150mm

アザラシたちはプールの底から急にひょこっと顔を出してくるので、その瞬間を狙わなければいけません。でも水槽が高いせいで、とっさにカメラの向きを微調整するのが難しく、シャッターチャンスをつかむのに苦労しました。

SNSでアザラシファンの皆さんがアップしている、ここで撮影したものすごく上手な写真を見て「私もこんな風に撮りたい!」と思っていましたが、実際に現地へ行ってみると、あの高さのある水槽できれいな写真を残すことがいかに大変か、よくわかりました。やっぱり、日々そこへ通って撮影されている方たちの情熱や工夫には、簡単には勝てないなと痛感した経験でした。

忘れていた換毛期…いろいろ工夫して撮りました!

沙倉しずか北海道撮影旅
ソニー α7R V FE 300mm F2.8 GM OSS マニュアル 1/500秒 F2.8 ISO100 WB : オート 300mm

その後は北見に移動して一泊し、「北きつね牧場」を訪れました。ここではキツネが放し飼いにされていて、すぐ近くまで寄ってくる子もいるんです。ただ、この時期はちょうど毛が生え変わる換毛期で、冬のふわふわしたイメージとは違って少し毛が抜けていました。換毛期というのは、キツネの毛が冬毛から夏毛に生え変わるタイミングのことで、年に2回あります。

私たちが北海道のキツネと聞いてイメージするのは、あの冬のふわふわしたきれいな毛並みですよね。でも、4月末のこの時期は、その冬毛が抜けていく最中なので、毛が部分的に抜け落ちているんです。クマに遭遇するのが怖くて、ちょっと時期をずらしたのですが、換毛期のことをすっかり忘れていました。

夏になると、あのボリューム感のあるふわふわした感じがなくなって、体が「シュッ」と痩せたような印象に変わってしまうんですよね。それはそれで、緑の中のキツネとして撮る良さはあると思うのですが、やはり冬のイメージが強かった分、少し驚きました。

沙倉しずか北海道撮影旅
ソニー α7R V FE 300mm F2.8 GM OSS マニュアル 1/320秒 F4 ISO100 WB : オート 300mm

ですので、撮影のときは個体によって抜け方が違うことに注目しました。まだ比較的ふわふわした毛が残っている子を探して撮ったり、全身を写すと抜け落ちた部分が目立ってしまうので、あえて全身を写さないようにしたりと、工夫しながらシャッターを切っていました。あと、キツネに攻撃されないように「しゃがんでの撮影は禁止」というルールもあり、動物と同じ目線で撮るのが難しくて苦労しました。

今回のベストショット

今回の撮影旅行でのベストショットは、こちらの2枚です!

沙倉しずか北海道撮影旅
大きなあくびをしているキタキツネ。のびのび暮らしている様子がわかります。
ソニー α7R V FE 300mm F2.8 GM OSS マニュアル 1/500秒 F2.8 ISO100 WB : オート 300mm
沙倉しずか北海道撮影旅
黒目がちなアザラシ。なにかを訴えかけてくるかわいさです。
ソニー α7R V タムロン 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD マニュアル 1/400秒 F2.8 ISO100 WB : オート 101mm

モータースポーツも大好きですが、私はとにかく動物が大好きなので、これからも写真だけでなく、写真では伝えきれない動物たちの繊細な動きを動画にも収めていきたいです。今年は、沖縄県の石垣島など、そこにしかいない野生動物や野鳥を狙いに行きたいなと計画しています。

機材についても、もっといい動画が撮れるようにジンバルの使い方や新しい機材の検討など、いろいろ試行錯誤していきたいと思っています。またこちらでも報告しますね。