千葉の幕張メッセで、2018年11月14日(水)〜16日(金)開催の「Inter BEE 2018(国際放送機器展)」。音と映像と通信のプロフェッショナル展ということで、コンテンツビジネスにかかわる最新のイノベーションが国内外から一堂に会するプロ向けの国際展示会だが、カメラ関連のメーカーも数多く出展している。そんな会場から、アマチュアにもオススメの注目アイテムをピックアップして紹介しよう。
【東芝】盗難や紛失にも安心!スマホをかざすだけでロックできるSDメモリーカード Mamolica
データの機密性は業務用のデータになればなるほど厳しくなる。東芝メモリでは、ロック機能付きのSDメモリーカード「Mamolica」を展示して、その機能と手軽さをアピールしていた。
「Mamolica」は、物理的にロックをかけるのではなく、ソフトでロックをかける、NFC機能を搭載したSDメモリーカード。お財布機能でおなじみのNFC対応スマートフォンにかざすことで、ロックのON/OFFができるという優れモノ。NFCの反応範囲が抑えられているため、カメラからカードを取り出さないとロック解除ができないようになっている。
書き込み、読み出しの両方にロックがかけられる通常モデルと、読み出しのみにロックがかけられるRead Lockモデルの2種類がある。いずれもロック状態ではデータの中身を見ることができない。万一、盗難にあったり紛失してもデータの情報は守られるというわけだ。そもそも盗難や紛失はあってはならないのだが…。
容量は8〜64GBの4モデルで、スピードクラスはClass10(U1)。現在、大容量モデルの128GB、256GBを開発中とのこと。こちらはスピードクラスClass10(U3)で4K対応のモデルとなっており、年内にはサンプル出荷を開始するとのことだ。
ただし、いずれも業務用ということで法人向けの製品。量販店などで個人が購入することはできないメディアとなっている。ちなみに32GBで2万円程度とのことで、スピードクラスを考えれば決して安くはない。しかし、データ保護という安心がその値段で手に入るわけだから、お買い得なのかもしれない。プロカメラマンにも売ってくれたらいいのになぁと思わずにはいられない、ちょっと気になるメディアだ。
〈写真・文〉柴田 誠