ニコンイメージングジャパンは、究極の光学性能を追求した大口径標準単焦点マニュアルフォーカスレンズ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」の受注販売を2019年10月12日に開始した。価格は1,150,000円（税別）。
「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」は、2018年8月23日に開発発表され、CP+2019でも展示されて注目を集めていたレンズだ。
NIKKOR Zレンズの中で特に高いレベルで光学性能を発揮する「S-Line」の最高峰に位置するレンズ。ニコン史上最も明るい開放F値0.95を実現する。「点が点に写るレンズ」として高い評価を得た1977年発売の標準単焦点レンズ「AI Noct Nikkor 58mm F1.2」の設計思想を引き継ぎ、レンズ設計自由度を生かして究極の光学性能を追求した。点像再現性、解像力、ボケの全てにおいて非常に優れた描写性能を、開放F値0.95から最大限に発揮する。
レンズ構成は、非球面レンズ3枚、EDレンズ4枚を採用した10群17枚構成で、非球面レンズの中には、新たに高屈折率硝材を使用した高精度で大口径の「研削非球面レンズ」を採用している。さらに、ニコン独自の反射防止コーティング「アルネオコート」と「ナノクリスタルコート」の2種類のコーティングを併用することで、入射光によって起こるゴースト、フレアを極めて効果的に低減。抜けの良いクリアーな画像を得ることができる。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct 主な仕様
マウント ニコンZマウント
焦点距離 58mm
開放絞り F0.95
最小絞り F16
レンズ構成 10群17枚（EDレンズ4枚、非球面レンズ3枚）
画角 40°50′（撮像範囲FX）／ 27°20′（撮像範囲DX）
絞り羽根枚数 11枚（円形絞り）
最短撮影距離 0.5ｍ
最大撮影倍率 0.19倍
フィルター径 φ82mm
サイズ（最大径×長さ） 約φ102×153mm
質量 約2000ｇ
付属品 レンズキャップ82mm LC-82B（スプリング式）、裏ぶた LF-N1、レンズフード HN-38、トランクケース CT-101
〈文〉柴田 誠