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ポートレートに使いたい ボケが柔らかな大口径中望遠レンズ「キヤノン RF85mm F1.2 L USM DS」

この2月に開発発表されたキヤノンRFマウントの大口径中望遠単焦点レンズ「RF85mm F1.2 L USM DS」が、2019年12月下旬に発売されることが決定した。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップ直販価格は375,000円(税別)。

RF85mm F1.2 L USM DS

被写体に圧迫感を与えず適度な撮影距離を保てる焦点距離85mmの単焦点レンズは、ポートレート撮影を中心に高いニーズがある。さらに開放F値1.2の大口径レンズならではの、大きく美しいボケ味を実現できる。

RF85mm F1.2 L USM DS

■DSコーティングが柔らかなボケを生む

今回発売される「RF85mm F1.2 L USM DS」は、今年すでに発売されている「RF85mm F1.2 L USM」と同様の光学系を備えながら、レンズの中心部から周辺部にかけて透過率を下げながら光を遮る蒸着技術「DSコーティング」を施している。これにより、高解像力と高コントラストを維持しながら「RF85mm F1.2 L USM」よりもエッジが滑らかで柔らかな独特のボケ描写「DS(Defocus Smoothing)効果」を得ることができる。

「DSコーティング」はレンズの前側と後ろ側の2面に施されており、両面全域において大きく美しい前ボケ、後ろボケを楽しむことができる。まさに、ポートレート撮影で高い実力を発揮する1本だ。

RF85mm F1.2 L USM DS
▲DSコーティングを施したレンズ

 

■光学系や操作性は「RF85mm F1.2 L USM」と同じ

「RF85mm F1.2 L USM DS」は、複合レンズであるBRレンズ1枚、UDレンズ1枚、研削非球面レンズ1枚の特殊光学材料を含む9群13枚構成。絞り羽根は9枚の円形絞りを採用している。RFレンズの自由度の高い設計と「BRレンズ」「UDレンズ」の組み合わせにより、大口径レンズでみられる色にじみを大幅に抑制、また、高水準の色収差補正を実現している。

RF85mm F1.2 L USM DS

 

「RFレンズ」らしく、フォーカスリングに加え、露出補正や絞り数値の設定などを任意に割り当てて使える「コントロールリング」を搭載。電子ビューファインダー(EVF)で撮影後のイメージを確認しながら、コントロールリングを操作する、より直感的で快適な操作が可能だ。

RF85mm F1.2 L USM DS

 

レンズ最前面と最後面のフッ素コーティング、マウント部、スイッチパネル、コントロールリング、フォーカスリングの防塵・防滴構造、高い耐久性、耐振動衝撃性を実現。信頼性も高い。

RF85mm F1.2 L USM DS
▲フード装着時

 

Canon RF85mm F1.2 L USM DS 主な仕様

マウント キヤノンRFマウント
焦点距離 85mm
開放絞り F1.2
最小絞り F16
レンズ構成 9群13枚
画角(水平/垂直/対角線) 24°/ 16°/ 28°~30°
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最短撮影距離 0.85m
最大撮影倍率 0.12倍
フィルター径 φ82mm
サイズ(最大径×長さ) φ103.2×117.3mm
質量 約1,195g
付属品 ケース、フード