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キヤノンが“イチカラはじめる”「ichikara Lab」を設立、若者向け製品やサービスを強化

キヤノンマーケティングジャパンは、コンシューマー市場の若年層向けマーケティングと商品・サービス開発を強化することを目的に、企業内起業「ichikara Lab (イチカララボ)」を設立した。

ichikara Lab

■若年層向け商品・サービスを開発

「ichikara Lab」は、若年層マーケティングの強化と新たな顧客層へのリーチを目指す、キヤノンマーケティングジャパン初の企業内起業となる。「ichikara Lab」の専任メンバー4名に加え、複数の部門から集まった若手社員約30名で構成され、若年層マーケティングの研究と、若年層向け商品・サービスの開発を行っていく。

若年層のライフスタイルや購買行動、トレンド等の分析を行うほか、ミニフォトプリンター「iNSPiC」シリーズや「SELPHY」シリーズのマーケティングプランニングを行うとともに、既存製品の市場に合わせたカスタマイズを含む、新規商品・サービスの開発を目指す。

SELPHY SQUARE QX10
SELPHY SQUARE QX10

■若者を中心に写真の枠を超えた楽しみ方が広がっている

フォトイメージングの世界がより身近な存在になり、楽しみ方も多様化する中、SNSで写真を共有する一方で、プリント写真をリアルなコミュニケーションツールとして活用するなど、従来の「写真」という枠を超えた多様な楽しみ方が広がっているとキヤノンマーケティングジャパンでは分析。若年層の趣味趣向へアプローチするマーケティングは、今後ますます重要視されるものと考えている。

■ミニフォトプリンター「iNSPiC」の導入プロジェクトから発展

「ichikara Lab」の前身となっているのは、2018年春に8名で立ち上げた初代のミニフォトプリンター「iNSPiC」(2018年9月発売) の導入プロジェクト。そして、2019年2月に若手女性社員約15名で結成した、「iNSPiC」を中心に若年女性層をメインターゲットとする商品の導入マーケティングを行う「ichikara プロジェクト」。「iNSPiC」導入時に若年女性層に対するマーケティングプランニングを行ったことで、購入者の女性比率8割、うち10代〜30代が5割以上という顧客層を獲得し、売上数は想定の1.5倍を達成した。

iNSPiC PV-123
iNSPiC PV-123

■コラボレーション企業も募集

「ichikara Lab」では、若年層マーケティングや若年層向け商品・サービスの開発を共同で行うコラボレーション企業を募集する。ターゲット層である学生やコミュニティとの接点を創出し、トレンド把握や共同での商品開発を目指すとしている。

「ichikara Lab」がどんな企業とコラボして、どんな新商品が生み出されるのか、とても気になる取り組みだ。

 

 

〈文〉柴田 誠