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幅広く使えるF2.8通しの大口径超広角ズームレンズ「atx-i 11-20mm F2.8 CF」

ケンコー・トキナーは、トキナーの大口径超広角ズームレンズ「atx-i 11-20mm F2.8 CF」を2020年7月10日に発売する。ニコンFマウント、キヤノンEFマウントの2種類をラインナップし、いずれもAPS-Cフォーマット対応レンズとなっている。希望小売価格は各73,000円 (税別)。専用のレンズフードBH~821が付属する。

atx-i 11-20mm F2.8 CF

■F2.8通しのatx-iフラッグシップレンズ

「atx-i 11-20mm F2.8 CF」は、「AT-X 11-20 F2.8 PRO DX」(2015年2月20日発売) をリニューアルした超広角ズームレンズ。最新のデジタル一眼レフカメラにフィットさせた「atx-i」シリーズのフラッグシップレンズに位置付けられている。APS-Cフォーマットで、焦点距離11mm (35mm判換算16mm相当) からの広角域を開放F値2.8でカバーしており、動画撮影や天体撮影など、幅広いジャンルで活用できる大口径レンズだ。

atx-i 11-20mm F2.8 CF

また、ニコンF用はニコン製マウントアダプター「FTZ」の併用で「ニコン Z 50」に対応。キヤノンEF用はキヤノン製マウントアダプター「EF-EOS M」の併用でEF-Mマウントのミラーレスカメラ「EOS M」シリーズにそれぞれ対応する。

■光学系

レンズ構成は12群14枚構成となっており、トキナー独自のP-MO非球面レンズをはじめ、SDガラス (FK-01を2枚、FK-03を1枚)、ガラスモールド非球面レンズを組み込んだ光学系を採用する。

atx-i 11-20mm F2.8 CF

 

また、レンズ前面には撥水性・撥油性に優れたWRコートが施されており、汚れや指紋を簡単に拭き取ることができる。絞り羽根は9枚を採用する。最短撮影距離は0.28m、フィルター径はφ82mmだ。

atx-i 11-20mm F2.8 CF

■操作性に優れたマニュアルフォーカス

瞬時にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り替えることのできるワンタッチフォーカスクラッチ機構を搭載する。マニュアルフォーカス時のフィーリングは、ピントリングに適度なトルク感がある操作を実現しており、天体撮影などの精密なピント合わせや動画でのピント送りにも適したものとなっている。

atx-i 11-20mm F2.8 CF
フォーカスリングはAF時は回転せず、フォーカスリングを手前に引くことでマニュアルフォーカスに切り替えできる。

Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF 主な仕様

マウント ニコンFマウント、キヤノンEFマウント
対応フォーマット APS-C
焦点距離 11〜20mm
開放F値 F2.8
レンズ構成 12群14枚
画角 104°~72°
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.28m
最大撮影倍率 1:8.62
フィルター径 φ82mm
サイズ (最大径×長さ)  φ89.0×91.8mm (ニコンF) / φ89.0×94.3mm (キヤノンEF)
質量 555g (ニコンF) / 570g (キヤノンEF)
付属品 レンズフード BH~821

 

 

〈文〉柴田 誠